表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

うまげな話

綺麗事で世の中回る訳ないじゃないか

 さて、前回の話の続きである。

 前回の話しとは何ぞや?という人の為に説明しておこう。


 トマホークが敵基地攻撃能力だとか信仰してるカルト教団があるが、テポドンショックのはるか以前から、日本はF4ファントム戦闘機の爆撃能力を回復させ、バイブルにある「敵基地攻撃能力」なんかすでに有してたんだよバ~カって話を、二千字も費やして賢そうに騙ってみたんだ。


 じゃあ、何でバイブルにはF4やその後配備されたF2の名が記されていないのか?


 それは簡単な話だ。


 敵基地攻撃能力真理教、今は名を変えて反撃能力教と言っているソレは、テポドンショックという、1998年に北の半島から現れたテポドン大魔王を何とか討伐するために編み出された宗教だからだ。


 F4ファントムという戦闘機はそれ以前から爆撃装置を有していたし、その後継となるF2だって、当然その様に開発されていた。

 その為、敵基地攻撃能力召喚によって顕現が預言された救世主ではない。それ以前からある着上陸侵攻への備えであった。


 いや、そうでなくては困るからバイブルに記されていないと言った方が正しいだろう。


 この点では、先制攻撃批判宗も同じである。あくまで、召喚術により顕現が預言された「巡航ミサイル」という聖剣を敵視しており、F4やF2の名はそこにない。


 これはなにも不思議な事では無い。


 双方の根源であるケンポー九条教や専守防衛道においても共通して、双方が口裏を合わせているのを見ればわかる。


 何とも不思議な話だとは思わないだろうか?


 私はずいぶん昔からこの事を不思議に思っていた。


 ミリヲタとして物心ついた頃には真剣に朝生などを見たり、サンプロを視たりしていたものだ。


 だが、そこで気付いてしまった。


「こいつら、同じ事しか言わないのなんでぇ?」


 と。


 だいたい誰が出演しても似たり寄ったりな話になる。司会者がウンヌンなんてチャチな話じゃなかった。

 ここからが核心だ!というところで話が逸れていく。司会者が誘導してるのではなく、出演者が自ら話を歪めていく事すらあった。


 そんな事をしばしば目撃してからは、あまり見なくなっていた。視てもつまらない、面白くないのだから。


 そして、ブログをはじめて、当時、民主党議員秘書だという人物のブログを発見した。


 まあ、その辺りに転がるネトウヨなる人たちであれば、ワクテカとミンスな話を探していたのだろうが、私はそんな事よりも、彼自身が国際協力に関する知見を有している事に興味があった。


 ミリヲタだと述べたが、その辺りに居る普通のミリヲタとは少々入り口が異なるので、どうしても私の見方は偏っている。


 正直な話、SM3がウンヌン、SM6がウェ~イという話で萌える事が出来ないんだ。一番の興味がPKOとかいうド変態である。そんな究極の変態が興味を持つ人物であった。


 そして、その方面の記事へのコメントをしばしば繰り返すようになる。


 そんなあるとき、返信が届いた。


 何だと思う?


 ちょっとビックリする内容だったんだ。


「その考えは、私自身は理解できるが、このブログは政治家や有識者も覗きに来るので、その様な率直な意見は書き込まないでほしい」


 なんじゃそりゃ!であった。


 そして、いつだったか、政策に関する話も意見した事がある。その回答もアレだった。


「私や議員はその様な考えに理解を示しており、もちろん、議員は執行部へと提案はしたが、却下されている」


 というのである。なるほどね。


 というのも、ひげの隊長こと佐藤正久議員についても、自民党が彼の知見を政策に活かしているかと見ると、全くそんな事がないのを後に知る訳で、まあ、日本の政治っちゃそんなもんよと諦めたきっかけであった。


 何が言いたいか?


 敵基地攻撃能力という言葉は、テポドンというロケットが日本を飛び越え、太平洋に落下した事を受けて叫ばれたモノだった。


 という事は、それ以前の見解やら解釈を変えるような話は出来ない。


 もし、敵基地攻撃能力と口にし、某検事ドラマのオヤジよろしく、「あるよ」などとなっては困るのだ。


 それでは、敵基地攻撃能力と叫んだ前提が崩れてしまうから。

 なんなら、これまで作り上げて来た解釈までもが覆されてしまうから。


 考えても見て欲しい。


 イスラエルはF16戦闘機に爆弾を搭載し、イラクの原発を破壊している。


 F4には、採用当初は爆撃装置を取り外して配備していたのだが、実はテポドンショックの15年前には爆撃能力を復活させた「改修型」が自衛隊へ引き渡されているんだよ?

 「あるよ」なんて言ったら、それまでのタテマエがすべて崩れてしまうではないか。


 それは何かって?


 敵基地攻撃能力が強調したいのは、ミサイルが破壊できることでも、その様な努力が必要だという事でもない、ハッキリ言って責任回避である。


 1998年のその段階。或いはトマホーク導入論が浮上した21世紀初頭の段階で、「あるよ」と言ってしまえば、それ以前には不可能な上に、持ってはイケない話であったハズの「能力」が既に存在し、あとは政治決断のみで可能になってしまうという事実が明るみになるんだよ?


 誰が決断するんだね?そんな、「存在しない」としている事を暴露するなんて責任問題を。


 言っちゃ悪いが、今現在、トマホークの導入をはじめとした諸々だって、「努力しています!」というアリバイでしかない。

 トマホークがあれば北朝鮮のミサイルが破壊できるって?


 冗談じゃないよ、出来るわけないじゃん。


 北朝鮮のミサイルを破壊するのは、確かにトマホークかもしれない。いや、その発射ボタンを押す自衛官か?


 しかし、それは「東大寺の大仏は鋳物師が作りました」と言ってるような話だ。


 確かに、法隆寺を建てたのは大工だし、東大寺の大仏を鋳造したのは鋳物師で間違っちゃいない。


 が、求められている回答はそうじゃないだろう?


 敵基地攻撃能力、あるいは反撃能力と呼ばれるものも同じだ。


「攻撃するのはトマホークです」

 

 だとか、


「発射ボタンを押すのは自衛官です」


 などと言う答えは求められていない。


 しかし、日本の議論はなぜか、ソコに焦点を合わせてしまっている。


 さて、何が間違いか気が付いているかい?



 私はミサイル破壊に否定的だ。しかし、ここはそれを神棚にお供えして、攻撃できると仮定して話を進めよう。


 以前から続く乱射の際に、いくつか北朝鮮からプロパガンダ映像が流されたことを覚えているだろうか。


 その中で、特に気になったひとつが、高速道路に何基も並べて発射する映像だった。


 スカッドなのに防護服を着ていないだとか、発射機間の距離が近すぎるだとか、そんな話ではない。


 正直、アレが合成だろうと関係がない。


 北朝鮮は、いざとなればこんな場所からもぶっ放すぞと言ってることに注目すべきなのだ。


 そしてもう一つはRT23のパクリである。貨車型ランチャーという、とうとうベースにする車両がなくなって、苦し紛れに貨車かよって嘲笑はどうでも良い。


 発射シーンとされる画像が問題である。



 で、まず、あるべき議論や答弁について、模範例を見ていくとしよう。


 そんなモノ日本には無いので、目に留まった英国の核存廃論議の一幕を紹介する。


 英国において核兵器の存続か廃止かが議論された際に行われた質疑応答の中に、注目すべきものがある。


 ある質問者が首相に問うた。


「核兵器を使えば被害は広範囲にわたる事になる。意図せず市民を巻き込むことになるが、首相はどう考えるのか?」


 さて、日本だとどんな答弁になるだろう?


 だいたい想像がついてしまうのではないか?


 だが、英国首相は違った。


「例え相手国市民が犠牲になろうとも、英国を守るためになら、核のボタンを押す」


 そう、迷うことなく断言している。


 

 ではお前らに問おう。


 黒電話形独裁者が、都市近郊の高速道路や操車場へミサイル装置を展開して発射の準備をしている。


 もし、弾頭が核や化学兵器であった場合、その破壊はダーティアタックとなって、近郊都市に住んでいる多数の市民が犠牲になり、数十万に上る無垢の市民から住居を奪い、後遺症を負わせることになるかもしれない。


 さて、日本国総理大臣は破壊を命じるべきや否や?



 ハッキリ具体的に、英国首相のように断言できるかね?「日本を守るために殺ルのが当然だ」と。


 現実にヤフコメを見ると、その様な事態は想定すらできていないコメントが多い。もし、あったとしても言葉を濁して断言を避けようとする。


 一体いつから、ミサイル発射は無人の荒野や山岳地帯からしか発射できないと錯覚していたんだ?んな訳ないだろう。


 そんな質問を受けたのが政治家であったらどうだろうか。英国首相のように断言するかい?出来るかい?


 断言出来て初めて、「敵基地攻撃能力」や「反撃能力」と呼ばれる自衛隊が装備する兵器や部隊に「抑止力」が生じるのだが・・・・・・ 



 「能力」というのは、あくまで可能性である。


 しかし、抑止力というのは、単なる可能性だけで判断できるものではない。政治がその意思を示し、それを力として明示して初めて実態を持つことになる。


 現状、日本ではとりあえず自衛隊がトマホークというオモチャを手にすれば抑止力になると、少々勘違いした意見がまかり通ってしまっている。


 トマホークの特徴は知っているかい?


 日本単独ではとてもではないが運用できない。米国からの情報は絶対だし、より確実性を求めるならば、当事国周辺、この場合は韓国の協力なくしては、正確に目標を狙えない。


 それらを独力でやるには米国並みのあらゆる力を持たなければならないが、今の日本では、誰もそこまでは求めていない。


 言っていることがとてもではないが、現実からかけ離れてしまっている。


 カルトが口にしている事は、米国にしかできない。日本がやるには米国並みの力を持たなければイケない。ただ「反撃ぃ」と口にすれば実現できるものではないのだが、なぜできると勘違いしているのか?私には理解の及ばない世界となっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「その考えは、私自身は理解できるが、このブログは政治家や有識者も覗きに来るので、その様な率直な意見は書き込まないでほしい」 言っている意味がわからない・・・・・・お前それでも政治に片足突っ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ