第7部、第4章~連絡が取れて知った事情
ジジッ、ザザザザー
ここでまた場面が変わり、2週間経っても恭一君から連絡が来ないので、澪次君はまた彼の実家に連絡を入れました。
すると、お母さんが電話に出て現在の携帯番号を教えてくれました。
お母さんも、恭一君の携帯番号を知ったのは2日前との事でした。
澪次君は、何で僕に新たな携帯番号を教えてくれなかったんだろう?と思いつつ、すぐに絵美佳さんに連絡し、恭一君の連絡先を教えました。
彼女は、早速掛けるねって言葉が弾み、番号を聞き出してくれた澪次君にありがとうと言いました。
絵美佳さんの明るい声が聞けて、澪次君は朗らかになりました。
澪次君は、とりあえず一仕事終えたと思ってホッとしていました。
推察すると、恭一君は携帯電話を解約し後日また契約したようです。
そうしなければならない理由があったからですが、しばらく実家にも新たな携帯番号を教えていなかったようです。
ジジッ、ザザザザー
ここでまた場面が変わり、恭一君と澪次君が電話で言い争いをしていました。
澪次君が絵美佳さんに新たな携帯番号を教えた事に対して、恭一君は語気を強めて非難していました。
恭一君は絵美佳さんと別れる為にした策略なのに、澪次君に邪魔されたと甚くご立腹でした。
ただ、そんな身勝手な理由で怒られても澪次君は納得せず、どんな事情があったのか執拗に聞いたところ、実は恭一君はもう他の女性と同棲している事を打ち明けました。
その女性は花野明絵さんという方でした。
それも、同棲してもう3か月になると言われました。
恭一君は、この生活をぶち壊す訳にはいかないという事を熱弁をふるってきました。
明絵さんに、絵美佳さんの事を知られたくないから、くれぐれも二股交際をしていた事を漏らさないように、澪次君は釘を刺されました。
唖然としている澪次君に対して、恭一君は再度携帯電話を解約する旨を伝えてきました。
その2日後には、零次君は恭一君と連絡が取れなくなりました。
ただ、今回は1か月後に必ず連絡先を伝えるから、と言ってきました。
(当時の携帯電話は、解約する度に携帯番号が変わったので、男女共に急に縁が切りたい場合にそうする人が多くいました)
推察すると、絵美佳さんと縁を切りたい恭一君が、皆に告知無しで携帯番号を解約し自然消滅を謀ったものの、周りの人達に全く根回ししなかった為に澪次君との不毛な争いになったようです。
それも、恭一君は二股交際の末に、今まで聞いたこともない名前の女性と同棲している事が発覚し、重い真実だけを澪次君が背負う事になったのです。
ジジッ、ザザザザー
ここでまた場面が変わり、澪次君が街を歩いていると、携帯電話に着信がありました。
相手は絵美佳さんからで、恭一君の連絡先を教えて欲しいと言われました。
澪次君は意を決して、絵美佳さんに何度も何度も恭一君を諦めるように説得しました。
途中ですすり泣く声が聞こえましたが、何とか説得する事が出来ました。
澪次君は、靖子さんとのお付き合いをふいにするのは忍びなかったものの、このまま続けているといつかは絵美佳さんに気付かれてしまうと懸念し、彼女との交際を断念しました。
ただ、約束通り恭一君が明絵さんと同棲している事は伝えずに携帯電話を切りました。
不可抗力とはいえ、絵美佳さんに恭一君の新たな携帯番号を教えてしまったという過ちを払拭する事が出来ましたが、澪次君は複雑な気持ちでした。
澪次君は、靖子さんと別れたいという内容の手紙を書いて封筒に入れて送りました。
すると、数日後に靖子さんから封筒が届きました。
開封すると、中には澪次君が書いた手紙がズタズタに切り裂かれたものが入っていました。
それを見て、澪次君は背筋が凍り付きました。
澪次君は、友達を守った代償の重さを、身をもって知る事になりました。
推察すると、恭一君は今までもそうやって女性と付き合ってきたのでしょう。
その尻拭いを澪次君がやっていたのですが、嘸や迷惑だった事でしょう。
結局、恭一君の素行により、絵美佳さんと靖子さんと澪次君は誰も幸せにはなれませんでした。
夢の続きはまだありますが、ここまでが途切れ途切れに見えた内容でした。




