【初編】第1部~男3人で考えた飲み会とカラオケ以外の事 第1章~彼女づくりってどうするの
初めに、作者について。
ネット小説投稿は今回が初になります。
最近、同僚の1人からネット小説の話を聞き、素人ではありますが投稿した次第です。
当方は、令和3年で50歳になるサラリーマンですが、このお話は当方が20歳~27歳にかけてのものになります。(時代背景は平成初期になります)
一部のストーリーは当方の体験談によるものですが、登場人物の名前は思い付きで決めました。
正直、当方は小説のジャンルもよく分かっていません。
ライターの知り合い等一切いないので、自己満足の要素だけで進めています。
いろいろ至らない点ばかりですが、どうぞお手柔らかにお願いします。
主人公の名前は剛史といいます。(作者の要素が強い人物)
剛史は社会人3年目のサラリーマンです。
実家暮らしで苦労もソコソコで生活していました。
そんなぼくなのですが、何とも言えない霊感があるのです。
あ、でも、テレビとかでよく見る霊能者とは全く違います。
ぼくの霊感は、現実ではたまにしか感じないのですが、主に夢の中で発揮されるのです。
いわゆる予知夢ってやつですか。
予知夢を見るときは、寝る直前に右側の肩か背中に“ビリッ”とした痛みを感じるのです。
急いでシャツを脱いで、痛みの部分を鏡で確認すると、そこには人の手の形をした赤黒いアザになっているのです。
ですが、翌日には綺麗にアザが消えているのです。
予知夢以外だと、何かを暗示しているようなものが見えたりしますが、それが何なのかは分からない事の方が多いです。
夢と現実…、そこが繋がる訳がない。
しかし、デジャブ(既視感)は多数報告がありますよね。
あなたには、強弱に関わらず霊感が有りますか?
これから先のお話は、あなたが夢と現実の中で霊感のある主人公になったつもりで読んで下さいね。
それでは本題に移ります。
このお話は1991年(平成3年)~1998年(平成10年)頃が背景になります。
僕らは、20代前半で独身の冴えない男性3人です。
3人は、大学1、2年の時に必修科目のクラスで一緒でした。
この時、席が近い人同士で打ち解けたのが友達になった切っ掛けでした。
大学時代は、あちこちに遊びに行ったり情報交換をしていましたが、社会人になってからも3人はずっと友達なのです。
今は、3人共別々の会社で働いています。
3人が会うと、安い居酒屋に行っては職場の愚痴を言い合っていました。
その後は、お金があったらカラオケ、無かったら解散という日々を送っていました。
ある日の事、3人のうち篠原誠司君が、
誠司「そろそろ、俺達も彼女つくんね~?」
なんて、話をしてきました。
実「そうだな~、職場以外で何かいい出会いはないかな~」
と、南雲 実君が答えました。
そして、主人公の鈴木剛史君が言いました。
剛史「とりあえず、ナンパでもしますか~」
誠司「う~ん、そもそも俺達にナンパのスキルなんてあったっけ?」
実「それに、闇雲にやってもなかなか難しいからなぁ…」
2人は困惑した顔をしました。
( これからは、主人公の剛史君は「ぼく」と表記します。)
暫くして、誠司君が得意気な顔で提案してきました。
誠司「それなら、お見合いパーティーなんてどうよ!」
実「あのさ~、お見合いパーティーで彼女なんて出来るの?」
剛史「そうだよ、日本人には日頃からパーティーをやる習慣なんかないじゃん!」
誠司「そう思うだろ」
実「まあ、そりゃね~」
誠司「でも、俺の姉ちゃんが何回かお見合いパーティーに出てそれで彼氏をつくったんだよ」
誠司「その後も、順調に交際が進んで去年の春に結婚したんだよ」
剛史「へぇ~、凄いじゃん!」
誠司「姉ちゃんは、どうしても27歳迄に結婚したかったようだけど、お見合いパーティーに出たお陰でギリギリ間に合ったって喜んでいたよ」
実「男と女じゃ違うだろうけど、ちゃんと実績はあったんだな」
誠司「俺、それで、前々から姉ちゃんにお見合いパーティーに行くように勧められてたんだよね」
誠司「あんたはいつまでも彼女いないけど、お見合いパーティーに行ってくれば!ってね」
実「まあ、お見合いパーティーで成功した本人からすれば妥当な助言だよな」
誠司「それでも、俺1人だったら行かないけど、3人だったら気軽に行けると思うんだけどどうかな?」
剛史「3人で行くんならいいんじゃない?」
実「そうだな、ボケっとしててもいつかは動く時が来るからな」
ぼくと実君は“まあ、それならハードル低いかもね…”って感じで、誠司君の企画に乗る事になりました。
誠司「じゃあ、姉ちゃんがカップルになった渋谷の会場に行こうよ」
実「了解~」
剛史「OKでーす!」
誠司「詳細はメールするから、週末に渋谷で待ち合わせな!」
この時、誠司君はえらく上機嫌でした。
それもそのはず、1人ではビビッて行けなかったお見合いパーティーに、いつもの3人で行ける事になったのだから。
剛史「ふ~ん、お見合いパーティーね」
ぼくは冷静さを保っているふりをしていましたが、内心ではビビッていました。
それでも、行くと決まった以上は何としてでも彼女をつくろうと思い始めました。
これでも中学校時代はまあまあモテたし、少し勘を取り戻せば3回目には彼女をゲット出来るんじゃないかな?
最初は、凄く楽観的に考えていました。
3人の身長は、ぼくが160㎝、実君は175㎝、誠司君は178㎝でした。
男性は、背が高い方がモテそうなイメージがありました。
しかし、日頃から出会いがない場合はその限りではありませんでした。
お見合いパーティーには、土曜か日曜の14時過ぎに開催される、男性22~27歳、女性20~25歳の若者向けの回に行っていました。
服装に関しては、フォーマルの回はスーツとネクタイ着用なのですが、カジュアルの回は普段着でOKなのです。
3人は、スーツを着るのが面倒なので、いつもカジュアルの回に行っていました。
実君は、お見合いパーティーの会場入りをする前に、体臭を気にしてか消臭スプレーをかけ始めました。
(シューーー、シューー、シュッ、シュ…)
剛史「準備いいね~、こっちにもかけてよ」
実「いいよ、でも少しだけだぞ」
誠司「おいおい、こっちにも貸してくれよな」
実「何だよ、次からはお前らで用意しろよな」
パーティーの初回は、3人で消臭スプレーをかけあって気合い充分でした。
更に、誠司君は栄養ドリンクを一気に飲み干しました。
(グイ、グイ、グイ、グイ、プッハ~)
誠司「よし!これで体力回復した~」
実「何だよ、随分と入れ込んでんな」
誠司「いやいや、当然でしょう」
実「よし、ここらでそろそろ行くか!」
剛史「2人共気合い入ってるな~」
実「彼女が出来たら外房に行って海水浴がしたいな」
誠司「俺は姉ちゃんにいい報告がしたいよ」
剛史「ぼくはテーマパークでデートがしたいよ」
僕ら3人の彼女さがし計画は、ここからスタートしました。