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赤い絵の具

作者: 鉄鉱石

 赤、三大原色の一つにして一番目に数えられる色。

人は情熱の赤と言い情熱を燃やす。

一人の画家が居た。

その男は赤の魅力に取りつかれ、邪な情熱を抱いていた。

その男の描く絵は全て赤を基調とした絵ばかりで。

その絵は人に異様な違和感を与えていた。

それもそのはず、その男の描く絵には特殊な赤が使われていたのだ。

その男の使う赤は血だった。

当初は動物の生き血を使っていたものの。

それが人間の血に代わるのにたいして時間はかからなかった。

しかもその男が使う血は美女の生き血のみであった。


男は多くの美女を殺しては作品を書いていった。

何の関りも無い相手を殺していたため捜査は難航していたが。

ある日たまたま、この男の家に警察官が事情聴取に訪れることになった。


自分に疑いがかからない為遠方で犯行を繰り返していた犯人だったが。

世間との関りを最低限に留めていたため。

先日襲った女性がこの近くに住んでいたとは知らなかったのだ。


男は落ち着き払って警察官をリビングに案内する。

リビングにはその男の描いた絵が飾ってあった。

男は全く自然な様子でその女の事は知らないし、事件のあった事も知らなかったと話していたが。

警察官は話よりも壁にかけてある真っ赤な絵に気を取られ。

話はそっちのけでその絵ばかり凝視していた。

するとその絵から赤い絵の具がしたたり落ちた。

男は不審に思い、すぐに応援を呼んだ。


「はい!」

「この絵からは人間の血液が検出されました!」

「どうやら被害者の血を使って絵を描いていたようです!」


こうして猟奇的な画家は捕まった。


しかし、人より秀でているという事は人よりタガが外れているという事。

もしかするとあなたの好きな人気画家も人の血を使って絵を描いているかも知れませんよ?


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