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俺の愉快な高専生活  作者: いた民
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第2話 怠惰の具現

第2話です。意外と早く更新出来ました。

「暇だ.........。」

 俺は自宅のソファに寝ころがりながらそうつぶやいた。

 念願の春休みに入ったものの、特にやりたいことがなく、毎日中自堕落な生活を繰り返している。

 最初のうちはみっつや伶くんたちと遊びに行ったりもしていたのだが、だんだん金銭的な余裕がなくなってきたり、みんなの予定が合わなかったりしてそういう機会も減っていった。


 だが決して俺が春休みを無駄に過ごしているわけではない。

「よっしゃあああああ武器ドロップしたぞおおお」

 そう、ソシャゲの周回である。

 俺は春休みのほとんどの時間を「なんとかブルー

ファンタジー」とかいうソシャゲに費やしていた。


この男ソシャゲ沼にどっぷり浸かっているのである。


「よし、区切りもいいし、この辺でやめて飯でも食うか!」


  俺はそう言って台所へ移動した。


「なんか飯ないかなー」

 冷蔵庫を漁ってみたがそのまま食べられそうなものはあまりない。

 そこでふと引き出しに麺があるのを思い出した。

「しょうがねぇラーメン作るかー!」


 この時はその後に起きる悲劇を知る由もなかったのだった.....。


 ひとまずラーメンの具材に使えそうなものを準備する。ネギ、玉ねぎ、キャベツ、もやし、ひき肉を使うことにした。


「まぁこんなもんか、腹減ったしさっさと作ろう」


 まずネギ、玉ねぎ、キャベツを適度なサイズに切っておく。そしてフライパンに火を入れ中火で温めていく。

 そして、玉ねぎを炒め、色が変わった頃にひき肉、キャベツ、もやしを入れて火が通るまで炒めて、火を止めて、麺を茹で始めた。


 この男、伊丹久嵐は、特に料理が上手いわけでも日頃、料理をしているわけでもない。だからこの時点で間違えていることに気づかなかった。


 そうとは知らずに麺を茹で市販のスープを温めて、器に麺、スープ、そして炒めた野菜を盛り付けて...


「完成だ!なんか美味そうに出来たぞ !あとは片付けして食うだけだ!」


 そして、片付けをしている時に気づいた、気づいてしまった...。切った後端に置いておいたネギの存在に..。




「あっ....」




  俺は炒めなおすのも面倒なので生のネギを乗せてラーメンを食った。


  生のネギはめっちゃ辛かった。


「まぁこれでまた一つ俺は学びを得たって事で、いいことにしよう....」


 この後、伶くんから美味しいラーメンの作り方を聞いて、作る前に聞いときゃ良かったなと後悔した俺だった。

この小説は料理小説ではありません。

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