彼女との再開。
2017年6月頃のストーリーです。
初めの予定では、章分けなどを行わずに突っ走ろうと書き始めましたが、平行してSF小説を書いたりしている内にコチラが手薄になって来てしまいました。
ここで一旦終わりとし、第1部完結と致します。
再開は未定では御座いますが、第2部からが本題ですので、しばらくお待ち下さいませ。
今回の入院は収穫があった。
園さんという親友が出来たのだ。彼は僕とは病状は異なるが、一緒に回復して行きたいと思える、掛け替えのない仲間であり、マブダチだ。
年は明けて2017年元旦。休養度外出に園さんと二人で、近くの神社に初詣に行く事になった。
スマホで近くの神社を探すと、結構近くにあるみたいだった。神殿に続く階段を白い息を吐きながら園さんと二人で登って行った。
二礼二拍一礼。僕は謙虚に求めた。
「神さま、私にお与え下さい。自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを、変えられるものは変えて行く勇気を、そして、二つのものを見分ける賢さを」AAの祈りである。
AAもGAも足は遠のいてしまったが、回復したい気持ちは変わらない。
この入院も、2ヶ月程で退院出来た。
少し躁転気味になったが、園さんの指摘やスタッフへ相談出来た事で突き抜ける事無く保てた。
退院後、僕は母の勤める介護施設でお手伝いをしながらのんびりと暮らしていた。
お手伝いと言っても、完全な雑用係で賃金は発生しない。
人との繋がりが心地よく、人に頼られるのもまた心地良かった。
だが、奴らは狡猾だった。静かに身を潜めていただけだったのだ。僕の振り子は、また大きく揺れた。
家に引き篭もり、通院すら出来なくなってしまったのだ。
母親の介護施設のお手伝いも出来なくなってしまったし、部屋の片付けも出来なくなってしまった。
僕に出来た事は、なろうの小説を朝から晩まで読み、コンビニでおにぎりを買って食べる事だけであった。
先生に正直に話した。通院する事すら苦痛であると…
「入院しますか?」と勧められる。
だが、負けを認めたくない僕は、断り続けた。
数週間、戦い続けた。寝る間も惜しんで戦い、ついには敗北した。
「先生、入院して治したいです…」
僕は、またもや入院する事になった。
当初の予定では希望の病棟に空きが無く、他の病棟に決まっていた。少し残念ではあったが、両方閉鎖病棟であり、環境以外の差異はない。
だが、直前になって希望の病棟へと入院出来る事に決まった。なぜかは分からないが、正に直前に変更されたのだ。
これが、僕の回復の切っ掛けになるとは、思いもしなかった。
入院した日の昼食時、Tさんと出会った。
一年前の入院で、テラスで話しあっていたTさんである。
僕とTさんは前回の入院時に、二人で散歩に行ったりもしていた。
この『彼女』との出会いが、僕の運命を大きく変える…
『鬱な彼女と躁な僕』第1部 完
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