表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/24

終わりの始まり

 上手く誤魔化せた。大丈夫だ。バレてない。

ドキドキしながらも夜は更け、僕は睡眠導入剤を飲み、眠りに着く。


 翌朝、いつものように出社。前日に引き続き、前工程での遅れの為、また15時くらいで仕事が終わってしまった。

 昨日は二万円勝ったし、一万円だけ遊んで帰るか。一万円で負けたら、さっさと帰って定時で終わった事にしよう。

 そう思いながら、昨日と同じパチンコ屋へ。


 昨日出た台は今日は出ないだろう。と、他の台を探す。目に止まったのは、またしても懐かしい台であった。

 一万円札を両替してその台に座り、サンドに千円札を投入する。古い為に千円札専用だからだ。

ジャラジャラと音を立て、メダルが50枚貸し出された。


 30分後。僕は一万円札を両替していた。


 更に30分後。僕は再び一万円札を両替する。


 更に30分後。大きな溜息をつきながら、再び一万円札を両替する。

 こんなハズじゃ無かった。ここまで注ぎ込んだんだ、そろそろ大きな当たりが来るハズ!



「遅くなってゴメンね。残業終わったから今から帰るよ」とメールを送り、帰路につく。時刻は午後9時。


 僕の財布には、千円札が数枚だけ残っていた。



 僕にとってパチスロは、ストレス発散のつもりだった。だが、中々当たらずストレスだけが溜まって行く。吐きそうになりながら、泣きそうな顔で、どんどんとお金を注ぎ込んで行く。

 大きな当たりが来る。その瞬間、僕は幸福感に包まれる。よっしゃ取り戻すぞ!!

ART機で、500ゲームの上乗せが確定した。三万円相当は出る計算だ。

 その10分後、またしても吐きそうになりながら、泣きそうになりながらゲームを消化して行く。苦痛しか無いのだ。


 当たるまでストレス。当たってからもストレス。嬉しいのは当たりが確定した瞬間だけであった。

 辞めたいのに辞められない。ストレスしか溜まらないそのゲームに、僕は大金を注ぎ込んで行った。



 数ヶ月後。み空さんは何とか外に出れる状態に回復した。み空さんを突き動かしたのは、AAのミーティングだった。自身の回復の為に再び活動を始めたみ空さんに、もやもやした気持ちが湧く。


 僕達は話あった。


僕がみ空さんをコントロールしようとしていた事を

コントロール出来ない事に苛立ち、焦り、諦め、疲れてしまっていた事を

み空さんの回復を心から望んでいる事を

その為には、今の状態ではお互いに悪影響を与えてしまう事を


 二人で話し合い、納得し、最後は今までありがとうと、心の底から感謝して、僕達は別れた。

それぞれの回復を願い、己の回復に専念する為に。


 翌日、病院に行った僕は、先生に全てを話た。



 その日、僕は再び入院する事になった。

誤字脱字や表現の指摘が御座いましたらコメントお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ