再び
あれから何日経っただろう…
み空さんは引き篭もったまま、正月を迎えた。
僕の方と言えば、会社の忘年会でノンアルコールビールを飲んだ結果、酔ったしまった。
とは言っても、その空気にだ。
お酒が進むにつれ、周りの声は大きくなって行き、煙草の煙や肉の焼ける匂いとアルコールの匂いが、僕を酔っ払わせて行った。
この時初めて、ノンアルコールビールさえ飲めなくなってしまった事を知った。
このままでは初めの一杯を飲んでしまうと危惧した僕は、体調不良を理由に二次会を断り、ただひたすら飲酒欲求と戦うのであった…
1月1日元旦。み空さんに思い切って提案してみた。
新年の初めに、まずはコンビニまで出てみないかと。
九州といえど、外は寒く、乾いた空気が鼻を冷やして行く。コンビニまでは徒歩5分。
僕とみ空さんは今までの事、これからの事を話しながら歩いて行った。
正月明けの職場で、僕は身体の異変に気付く。
手に届く距離の物が遠く感じるのだ。寧ろ遠ざかって行く様にさえ感じる。
その後、自分の身体から魂が抜け、まるでカーナビの視点のように、斜め上後方から自分自信を見下ろしているような感覚に囚われる。
不思議な感覚に戸惑い、慌てて上司に報告する。 その後、病院へ行き診察を受けた。
自分では気付かない内に、無理をしていたようだ。 僕の心はまた、少しずつ少しずつ壊れ始めてしまったようだ…
思い当たる節はある。 み空さんの事だ。
まだ引き籠りがちな上、昼夜逆転のままだった。
料理をする気力も無いようで、食事は僕の買ってくるコンビニ弁当だけになっていた。
このままでは、み空さんは壊れて行ってしまうのでは無いか。 み空さんが今の状態に陥っているのは、僕自身の責任なのでは無いのかと、常に顔色を伺うようになっていた。
そう、気付けばまた、自殺に向かった状況へと陥ってしまっていたのだった…
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