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詩など(象徴詩)

塔に囚われた少女 あるいは 青褪めた怪物

作者: 檸檬 絵郎

少女は塔の上から景色を眺め、馬に乗った二人の騎士がやってくるのを待ち続ける。


町の外れ

つやつやとした

若草色が目に入る

涼しい風


馬車を

道をくのは

遠い町の人

欄干らんかん竿ざお



雲は流れ

とどまることはない

ただゆっくりと

ゆっくりと


遠くはない

近くもない

すぐそこにある

なが




塔の上から、少女は望む

いつか、二頭の馬が

黄色い砂を立てながら

この身を救いに来ないかと


塔の上から、少女は望む

塔に住みつく青い涙を

勇敢な、二人の騎士きし

追いだしてはくれぬかと




けれど、彼方のおかからは

救いの使者は見えてこず

代わりにあわれな足音が

ゆっくりと

ゆっくりと







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― 新着の感想 ―
[良い点] こんにちはです。 檸檬様のお話を拝読させて頂きました。 とても、好きな雰囲気のお話です。 塔の上の少女を救う騎士様が、ひとりでもいいから、少女のもとまで訪れる日がきてほしいなぁ…と、切に…
2017/09/17 11:02 退会済み
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