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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
八章 狂乱の宴
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第7話仇


リリーが倒れてきたので、俺は急いでリリーを受け止めた。


「リリー?」


「うーん、・・・・・・レイン?」


「ああ、そうだよ。」


「私はどうしたの?」


「アイリス様が乗り移ってたよ。」


「・・・・・・そう、それじゃあ私の固有スキルがわかったのね。」


「そうだよ。」


「今はどんな状況なの?」


俺はリリーに、アイリスが乗り移ってからあった事を説明していった。

もちろん、最後にアイリスとした俺の固有スキルの事に関しては話さなかった。


「アイリス様がほとんど話してくださったのね。私が話す事はないわ。」


「わかったよ。それにそろそろみんなの所に戻らないとね。」


ズドン!


「うわっ!」


「きゃっ!」


いきなり地面が揺れた。

俺達は互いに掴まりあってなんとか無事だった。


「今のは?」


「レイン急いで戻りましょ!」


俺とリリーは急いでみんなのいる場所に戻ると、


「レイン、戻ったか!」


「レイン君、一先ずどんな事を話したのかは後にして、みんなでここから出るよ!」


ルードさんとアレスさんは、すでに全員が地上に戻れる準備を整えさせていた。

俺達はそのまま階段を登って地上へと向かっていった。


「よし、まずは状況確認だな。5人で1チームになって動くぞ!」


ルードさんの指示で俺達は3チームに分かれた。


1チーム目は、俺、ルードさん、ギギ、レン、バルドでこの場所の周辺の調査をする事になった。


2チーム目は、アレスさん、ジェイド、レド、ライナ、ユフィーで俺達と同じ様に周辺の調査をする事になった。


3チーム目は、ヘレンさん、リリー、ミリー、ルナ、グレンでここを拠点とするために防衛する事になった。


「集合場所はここだからな。すぐに行動するぞ。」


ルードさんを合図に、それぞれが役割を果たすために行動を開始した。


「ルードさん、さっきの揺れはなんですかね。」


「はずれて欲しい予想がある。それを確かめるために、森の方を調べるぞ。」


なにやらルードさんは、予想出来ているならしい。

俺達はルードさんに従う事にした。

そして崩れた城壁の外にそれは見えた。


「な!これは?」


「かなりヤバイっすね!」


「危険!」


「どういう事だ!」


「これは、早く伝えないとですね。」


今目の前には、森からこっちへゆっくりと向かってくる魔獣の群れが広がっていた。


魔獣達はまるで1つの塊の様に、全員がここを目指している様だった。

やはり、ヘイブルで起きたことと同じ事がここでも起きたか!


「ルードさん、ここは一旦戻りましょう!」


「ああ、それが安全だな!・・・・・・ちょっとまて、あの魔獣は!」


ルードさんが一匹の魔獣を睨みつけた。

その魔獣は見た目は亀の様な魔獣だった。


「ルードさん、あれがどうしたんですか?」


「過去に倒した変異種だ。・・・・・・そしてレイン、ガイルが騎士団をやめた原因だ。」


爺ちゃんが話してくれた魔獣だと?

けどそれは討伐されたはずじゃ?


「たぶん別の個体なんだろうけど、あれは厄介だからな!用心しないとだな。」


「わかりました。」


そして俺達が集合場所に戻ろうとしたら、それは聞こえてきた。


「アハハハハハ!アテクシゼッコウチョウ!」


「あいつは!」


忘れもしないその特徴的な喋り方!

母さんを殺したやつで間違いない!

やつが俺たちの前へと魔獣に乗って向かってきていた。


俺は反射的に動こうとしたが、ルードさんに腕を掴まれて止まった。


「レイン、落ち着け!今行けば敵の思い通りだろ!俺達をおびき寄せるためにわざとゆっくりと向かってきているだろうな。」


「すみません、少し冷静さを失いました。」


俺達は一先ず集合場所に戻って、急いで対策を立てる事になった。


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