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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
八章 狂乱の宴
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第5話封印


「まあ、過去のことは一先ず置いておいて、今はこれからの事だな。」


「ルードさん、そうですね。今はもう1つの扉ですね。」


そうだった、今は教会の過去にあったことよりも、階段を降りた先にあった扉に関してどうするか決めるべきだな。


「けどルードさん、扉は開かなかったんですよね?」


「ああ、他の場所のはもう開いていたからな。」


「レイン兄さん、ルードさんちょっといいですか?」


「どうした?グレン。」


「その、シルフィーナの時計台の地下の事なんですけど、最初は扉があったんですよ。」


時計台の地下にあった事か、あの部屋の入り口には何も無かったんだが、グレンが行った時には扉があったのか!


「グレンそのドアはどうやって開けたんだ?」


「それなんですけど、普通に開けられましたよ。」


「本当か?」


「はい、何の抵抗もなく開きましたよ。」


「どういう事ですかね?」


「わからないな。試しに全員でやってみるか?」


「大丈夫ですか?」


「降りるのに時間がかかるくらいだな。」


それから俺達は全員で階段から下に降りて行った。

ルードさんが言っていただけあって、かなり階段を降りたけどまだまだ続いていた。


そしてだいぶたってようやく言っていた謎の扉があった。

見ていて気味の悪い扉だった。


「シルフィーナと同じ扉ですね。」


「そうなのか?」


グレンは扉を開けようとしたが、全く動かなかった。


「あれ、あの時は簡単に開いたのにな。」


「1人づつ試してみるか。」


それからルードさんの案の通りに俺達は1人づつ扉を開けていった。


「俺はダメです。」


「私もよ。」


「同じく。」


俺もリリーもジェイドも扉はビクともしなかった。


「わたしもダメみたいです。」


「無理。」


「壊すんじダメっすか?」


ユフィー、レン、ギギもダメだった。


「面白そう!ルナがやってみる!」


「ちょっと!ルナちゃんダメだよ!」


ミリーがルナを止めようとしたが、間に合わずにルナが扉を開けようと力を入れると、


ギギー!


「へっ!」


「まぁ!」


扉が簡単に開いてしまった。


「一体どういう仕組みなんですかね?」


「レイン、今は扉の仕組みより部屋の中央を見てみろ。」


ルードさんに言われて、扉の先の部屋の中央をみると、そこには小さな祠があった。


「あれは何でしょうか?」


「これが封印だろうな。」


これがそうなのだろうか?

封印というくらいだから、もっと凄い建物で厳重に守られていると思っていたんだけどな。


「これをどうすればいいんでしょうか?」


「壊されないように守るしかないだろうな。」


俺とルードさんで、対策を考えていると、ふいにリリーがふらふらと祠に歩いていった。


「リリー?」


「・・・・・・」


俺が呼びかけてもリリーは何の反応もしなかった。

一体どうしたのだろうか?

リリーはそのまま祠の前に着くと、祠に右手をかざして何かをつぶやいた。

すると祠はいきなり砂になり崩れて無くなってしまった。


「リリー!」


「おいおい!冗談だろ?」


何が起きているんだ?

これって封印が解けてしまったのか?


「ふぅ、安心して別に封印を解いたわけではないわ。ちょっと細工をしただけよ。」


こっちを振り向いてリリーが話してきたが、何故だか俺には別人に感じた。


「あら、あなたは流石に何回か会ってるから気づいちゃった?驚かせようとしたのにつまらないじゃない!」


「そう言うってことは貴方はやっぱり。」


「ちょっとこの子の体を借りたのよ。なんせこの子は私の巫女だからね。」


「おい、レイン何が起きてるんだ?」


「そうだね、レイン君私達の娘に何が起きているんだい?」


ルードさんとアレスさんが聞いてきた。


「その、なんて言えばいいのかな?」


「私が話すわ。どうもはじめましてね。私はアイリス。貴方達が知っている神のアイリスよ。」

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