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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
八章 狂乱の宴
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第4話記録


この教会総本山は、内部から破壊された事が分かってから、さらに何か情報がないか全員であたりを調べていった。


「うーん、こっちには何もないな。」


「レイン、こっちも何もないわ。」


「こっちも同じだよ!」


「ダメだ、こっちも何もない。」


みんなで探しているが、なかなか情報が見つからない。

流石に年数がたっているだけあって、何も残っていないのかもしれないな。


「あー、なんかあった!」


ルナがいきなり叫んだ。

全員でその声のした方に向かった。

そこには、地下へと続く階段があった。


「これは、もしかして。」


「たぶん、そうだろうな。」


過去の2つの封印も地下にあったから、たぶんこの先にも同じものが存在するんだろう。


「慎重に進んでみるしかないですね。」


「いや、ここは私とルードで行ってくるよ。」


「アレスさん?」


「私達なら安全に行けるからね。」


「そうだな、先に調べてきた方がいいな。」


そういうと、ルードさんとアレスさんの2人で階段を降りて行ってしまった。


「レインさん、お二人で行ってしまいましたが、大丈夫ですか?」


「ジェイド、大丈夫だと思うよ。」


「そいなんですか?」


「とにかく今は待つしかないさ。」


俺達は、仕方なく2人が戻ってくるまで待つしかなかった。


「遅いなー、ルナ飽きてきたよ。」


「ルナちゃん、我慢しよ?」


「ぶー、じゃあ何か探してる。」


ルナが待っているのに飽きてしまったらしく、そこら辺を探し始めてしまった。


「もうルナったら、私が見てます。」


ユフィーがルナに付き添ってくれた。


それからしばらくたっても、まだ戻ってこないので、いい加減心配になって様子を見に行こうとすると、


「はぁー、ようやく戻ってこれた。」


「思ったより深かったな。」


「2人とも無事ですか?」


「おう、レインここの一番奥にそれらしい場所があったぞ。ただ扉が閉じていたけどな。」


「扉が閉じていたんですか?」


おかしいな。

他の場所は最初から開いていたような気がしたんだけどな。


「ああ、ちょっと開きそうになかったな。それと、途中の部屋でとんでもないのを見つけた。」


ルードさんは俺にノートを手渡してきた。


「これは?」


「中を見てみろ。」


言われて中をみると、


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


誘導実験メモ


・・・・・・

私の魔獣にも高度な知能が存在するという考えが正しければ、何らかの手段によって操ることができるかもしれない。


・・・・・・

魔獣達は一体何を基準に人々に襲いかかってきているのだろうか?

この謎さえわかれば私の計画は成功するだろう。


・・・・・・

いよいよ私は、魔獣を操作する事に成功した。

これで上層部も私が正しい事を理解してくれるだろう。


・・・・・・

やはり魔獣を一匹操るぐらいでは限界があるか。

いや、最強の魔獣を生み出してそいつを操れば全てが解決する。


・・・・・・

最高の気分だ!

どうだ私の最高傑作は、実に素晴らしい。

私の指示に従って、他の魔獣を駆逐できている。


・・・・・・

なぜだ、突然指示を聞かなくなってしまった。

何が間違っていたんだ。

仕方ないこいつは処分するしかないな。


・・・・・・

全てが終わりだ。

処分はできなかった。

まあ、騎士団が対応するだろうから、次を生み出すとしよう。

今度はもっと慎重に調整しないとだな。


・・・・・・

これが最後の記録だ!

上層部のやつは1人も許さない。

私の才能を認めず、私を異端だと決めつけてきた。

私は罠を仕掛けこの場から離れる事にした。

被験体のタートルノックが一体あれば十分だろう。


・・・・・・

ボーデル・ロンバート


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「これは!」


「レイン君、ここで魔獣の実験をしていたようだよ。」


「それはわかりますが、この記録はあまりにも馬鹿馬鹿しいじゃないですか!魔獣を操るなんて。」


「けど、心当たりあるだろ?」


「ええ、最悪ですけど。」


ここにきて、元教会にいた人間が敵にいるなんて、しかもそいつが魔獣を操れるなんて、覚悟はしていたけどあまりにも酷いな。

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