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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
八章 狂乱の宴
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第2話面影


仮面をつけた人物がさってから、しばらくたって俺とルードさんは急いで他のメンバーのところに戻ることにした。


「ルードさん、さっき相手に聞いていたのはどういうことですか?」


「あれか?いや、ありえないと思うんだが、剣の太刀筋が知りあいのにそっくりだった。」


「では、敵にルードさんの知り合いがいるって事ですか?」


「それがありえないんだ。」


「可能性はあるんじゃないですか?」


「それはない。なんせその人は死んでいるからな。」


「そうなんですか?」


「ああ、後で教える。」


「?わかりました。」


なんだろうか?

ルードさんが微妙な言い方をしてきたな。


「ルードさんにレインさん、慌てて戻ってきてどうしたんですか?」


「ジェイド、こっちには変な仮面をつけた奴が来なかったか?」


「いえ、きてないですよ。」


「そうか。」


どうやらあの仮面をつけた人物は、単独で俺とルードさんを襲ってきたようだ。

一体何の目的があったのだろうか?

結局何もわからないままだな。


「何もなければいいんだ。とっとと野営の準備をしてしまおう。」


そうして俺達は野営の準備を終わらせて休む事になった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


another side ルード


俺は今日の襲撃者の事で頭がいっぱいだった。

なんせ、あの敵が使った剣の太刀筋、あれは使える人はもういないはずだったからだ。


奴が剣を構えた時からありえないと感じていた。

実際に剣を合わせてますます訳がわからなかった。

斬り合えば斬り合うほど、疑問は確信へと変わっていった。


そうあの斬り合いの時、仮面をつけた奴はあろう事かあの人の太刀筋を使ってきた。

あの人は死んでしまった事を俺は確認しているし、きっとアレス達も見ているはずだから本人であるはずはない。


けれど、あの人の太刀筋を受け継いだ弟子もいないので、他の奴が真似をする事は絶対に不可能のはずだ。


俺は確認のためにアレスのみを呼んで別のところで話をした。


「ありえないな。私はあいつをこの手でちゃんと埋葬をしているからな。」


アレスは俺のいった可能性をすぐに否定をしてきた。

やはりジルド村についてからすぐに村人の埋葬をしていったらしい。

そして彼の死体は真っ先に埋葬をしたらしい。


「それじゃあ、アレスの知っている範囲ではあの人に弟子は?」


「それもいないはずだぞ。あいつは自分の技は邪道だからと他の奴に教えるのを嫌っていたからな。」


「となると、ますます謎だな。なにか固有スキルで存在しているのだろうか?」


「ふむ、固有スキルについては、謎が多すぎるからな。私の娘のですら不明だからな。」


「そうだな。レインのも謎だからな。」


「レイン君といえば、彼はどうしたんだい?」


「どうしたとは何がですか?」


「いや、しばらく会っていなかったからと言われればその通りなんだが、どことなく存在が希薄になったような気がしてね。」


「存在が希薄になったってどんな感じにですか?」


「なんとなくだよ、前の彼はもっと生き生きとしていたはずなんだが、今はどこか諦めているような気がしてしまってね。」


「俺の方でも気にしておきます。」


「あまり気にしなくていいよ。私の勘違いかもしれないからね。」


レインが諦めているような感じがするか。

俺としてはたぶん村での一件で、母親を目の前で殺されたことが関係していると思うんだけどな。

ひとまず心の片隅に置いておこう。


「話を戻して、仮面をつけた人物についてだな。」


「ひとまずは、何者かわかるまでは気をつけるしかないな。」


「そうだな。この事はレインに黙っとくよ。」


「それがいいだろうな。ただですら辛い思いをしてきたのに、この上この事を言うと大変だからね。」


そうだよな、レインは両親の死を知っているのに、こんな事をいえばあいつはきっと暴走するだろうからな。


それにしても仮面をつけた人物の太刀筋、あれは全盛期のガイルが使っていたものだった。


これは一体どんな意味を持っているのだろうか。

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