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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
七章 帰郷
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第6話墓参り


「レイン、大丈夫?」


「ああ、リリーありがとう。大丈夫だよ。」


俺はリリーに父さんの事を話し終え、自分の中でも整理ができた。


「本当に?」


「本当だよ。」


目的が達成できた以上は、次のことをしていかないとだな。

まずはリリーの両親にあって、次に墓ができているなら墓参りをしないとだな。


「リリー、両親やみんなは?」


「ジェイドは下にいるわ。みんなは私達の家にいっているわ。」


「そうか、ありがとう。それじゃあ、リリーの家に向かおう。」


「それがいいわね。」


俺とリリーはジェイドと合流をして、リリーの家に向かった。


「レインさん、あの?」


「ジェイド、大丈夫だ。」


たぶん家に着く前の会話の事を気にしているんだろうな。


「レインお兄ちゃん!」


ミリーが俺たちの方へと走ってきた。


「ミリーちゃん。」


リリーがミリーに抱きついた。

なんだかんだこの2人はかなり仲良いよな。

いつも気がつくと一緒にいるよな。


「やあ、レイン君無事だったね。」


「おじさん、お久しぶりです。」


「ああ、大変だったね。まずは中で話そうか。」


俺達はおじさんの案内で家の中に入っていった。

中にはすでにルードさん達がいて、それぞれで話をしたりしていた。


「レインきたか。」


「ルードさん。」


「どうやら目的を少しは達成したみたいだな。」


「はい、父さんの日記を見つけたので。そういえばユーリさんは?」


「最初の予定通りアストラ王城の教会に向かって、出発していったよ。」


「そうですか。」


すっかり父さんの事しか考えてなくて、ユーリさんに挨拶するのを忘れてしまった。

今度会った時にはちゃんと謝ろう。


「それで、レイン少しいいか?」


「なんですか?」


「これからの事でだ。」


「何かあったんですか?」


「これから先リリーの両親も同行してもらおうと思ってな。」


「リリーの両親は?」


「まだ聞いてない。」


「そもそもなぜ?」


「この先アストラ王城に行く事があるから2人がいると助かるからな。」


「なら、その時の方がいいんじゃないですか?」


「そうなんだが、なんとなく嫌な予感がするからな。」


「それじゃあ、墓の場所に案内してもらう時に、聞いてみますよ。」


「頼む。」


俺とルードさんは、そこで会話を終わらせて、俺はリリーの父親に墓の案内をしてもらうことになった。


「レイン君、ここが墓の場所だよ。」


案内をされた場所は、父さんの耕していた畑のあったところだった。

俺は墓石の前に膝立ちになって、祈りを捧げた。


「レイン君、きみはガイルの事をどこまでわかったかな?」


「元教会騎士団の団長をしていた事と、俺のためにその地位を捨ててこの村を作った事ぐらいしかまだ知らないです。」


「なるほどな、だいぶ大雑把にしか知らないんだな。」


「そうですね。」


「今はまだ全て教えてやれないけど、いずれ時期が来たらガイルの事は教えていくよ。」


「何故今はダメなんですか?」


「まだ知るべきじゃないからな。」


「そうですか。」


やはりリリーの父親であるアレスさんは、父さんの事をよく知っているらしい。

それにしても今は話せないってどういう事なんだろうか?


そうだ!

もう1つの用をすませないとだった。


「あの、おじさん。これからの事なんだけど。」


「なんとなく、わかるよ。ルードが一緒に来て欲しいといっていたんだろ?」


「はい。」


「構わないよ。私達の娘も一緒にいるんだからね。」


「いいんですか?」


「どうにしろ、今のこの村じゃ暮らしていくのに限界があるからね。」


「ありがとうございます。」


こうして村で父さんの過去を少し知れたし、墓参りもできリリーの両親が旅に同行してくれることになった。

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