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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
七章 帰郷
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第2話情報交換


「まずは教会に行った方がいいですかね?」


「だろうな。」


俺たちはヘイブル王城を出発して無事シルフィーナへと戻ってきた。

そこで、俺たちは敵であったイワンから聞いた情報を、ユーリさん経由で爺ちゃんに伝える事にした。


シルフィーナの中に入り、ユーリさんがどこにいるのかわからないために、俺とルードさんで話していたのだった。


「レイン兄さん、それなら僕は探し物していていいですか?」


「グレン、探し物って?」


「硫黄と硝石ですよ。」


そういえば、グレンは言っていたな。

何ができるのかは、出来上がってからのお楽しみらしいけど。

一体どんなものができるのだろうか?


「わかったよ。ただ他に誰か連れてけよ。」


「それなら、レドが一緒に来てくれます。」


「俺も盾を新調しないとなんで。」


レドも今回の一件でだいぶ落ち着いてきたな。

はじめは、あまり喋らず今回では、ユフィーと一緒で少し暴走していたからな。


「まあ、もう大丈夫だと思うけど、2人とも気をつけろよ。」


「それは、最近怪我ばかりしている、レイン兄さんのほうですよ。」


「そうだな。」


「ぐぅ!」


そうなんだよな、馬車の荷台でも話していたが、最近俺はいつやったのかわからない怪我が多いし、何故かなかなか治らないんだよな。


「わかったよ!俺も気をつけるから、そっちもな。」


「わかりました。では、また後で!」


「グレン、用が済んだら教会でな!」


「そうですね!了解しました。」


そうして、グレンとレドは別行動をとりはじめた。


「それならレイン、私達女の子組もお店巡りしていていいかしら?」


リリーもそう言ってきた。

まあ、確かにミリーとルナには、つまらない話になるだろうし、リリーとユフィーだけだと心配だからレンとライナも一緒の方がいいだろうな。


俺は確認のためにルードさんを見ると、ルードさんは頷いてきた。


「わかったよ。グレン達にも言ったけど、用が済んだら教会に集合だから。」


「わかったわ。それじゃあ、行こうかしら。」


リリー達も店のある方へと歩いて行った。


「一応、私とバルドで護衛についておきますよ。」


ジェイドはそういうと、バルドを連れてリリー達にバレないように後を追って行った。


「結局教会に行くのは3人になりましたね。」


「人数が少ない方がいいだろうから、ちょうどいい。」


「そういえばギギはどこも行かなくていいのか?」


「俺っすか?特に用がないんでいいっすよ。」


「ならいいんだけど。」


そのまま、俺とルードさんにギギの3人で教会へと向かう事になった。

教会に着き中に入ると、ユーリさんは直ぐに見つかった。


「ユーリさん!」


「おや?レイン君じゃないか!どうしたんだい?お祈りかい?それともお告げを聞くかい?もしくは、私にハグをされたいのかい?」


「いや、全部違いますよ!てか最後のはないです。」


「それは、残念!それでなんのようなんだい?」


「ここではちょっと。」


「ふむ、なら奥に行こうか。」


俺たちはユーリさんの案内で教会の奥へと連れて行かれた。


「うん、ここなら大丈夫だよ!それで。」


「レイン俺から話そう。ユーリあの地下の物についてだ。」


「ほう、聞きましょう。」


ルードさんがあの地下にあったのは、邪神の封印だった事、それの解除のために暗躍しているもの達があと4人いる事を先に伝えた。


「地下のは、やはりそうでしたか。ところでルード、あの亀もどきと戦った場所の事覚えてますか?」


「忘れるわけないだろ。」


「なら、あの場所の近くの洞窟奥に同じものがあったのは?」


「初耳だな。」


「でしょうね。教会でも一部しか知らないですからね。」


「まさか、あの亀もどきも封印の影響か?」


「それはわかりません。私の調べた結果でも封印の解き方は不明です。」


「それは仕方ないだろ。今は解除よりもう一度封印する方法を探してくれ。」


「もちろんそれもやってますよ。それで話とは、それだけですか?」


「いや、本題はこれからだ。」


ルードさんは、次に敵が狙っている場所が、元教会総本山である事を教えた。


「・・・・・・また厄介な場所を狙いますね。」


「何かあるのか?」


「あそこが元になった訳があるんですよ。」


「どういう事だ?」


「地震が頻繁に起こる上、地割れも起きやすくて危険なんです。」


「そんなになのか?」


「ええ、酷い状態らしいです。しかし、それが本当なら危険ですから、大司教様に相談をしてみます。」


「ああ、頼む。俺達も用事が済んだら向かうつもりだ。」


「用事ですか?何か他にあるんですか?」


「ユーリさん、用事があるのは俺ですよ。」


「レイン君の用事ですか?」


「ああ、父さんの過去を調べようと思って、一回故郷に戻ろうと考えたんです。」


「そうですか。ガイル団長の。確かにそれはいいかもしれませんね。それより、レイン君怪我が多いみたいですけど、どうしたんですか?」


「いやちょっと最近集中不足で。」


「手当てしようか?」


「リリーにしてもらったから大丈夫だよ。」


「それならわかりました。私はこれから準備してアストラ王城に向かいますよ。」


「なら俺達も途中まで一緒に行くよ。ルードさんいいですか?」


「ああ、いいぞ。」


こうして俺達は故郷に向かうまでユーリさんも一緒に向かう事になった。

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