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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
六章 ヘイブル王城編
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終話 壊れていく闇


another side 闇


「ちっ!油断していたか。」


私はどうやったのかわからないが、操っていたものたちとのリンクを一時的に切断されてしまった。

しかも許しがたい事に、私に激痛を与えてきた上でだ!


おかげで、危うく大切な駒を複数失うところだった。

なんとか2つは手元に残せたからいいものの、イワンと魂が歪んでいて楽しめたやつを失ったか。

まあ、十分に楽しめたからよしとしておこうか。


「アルジ、アテクシツギヤッテシマッテイイカ?」


「ボロンか、いや少し待て。」


私としても次にすぐとりかかりたいが、今回の怪我が予想以上に響いているな。

あいつは例の器候補だったやつだよな?

これからは少し用心しないと危険だな。

まあ、こちらには奴を精神的に揺さぶれる切り札があるからな、あれを知った時のやつの顔が今から楽しみだ。


「アルジ、イツマデマテバイイカ?」


「焦るな、お前も今回大事な魔獣の数が減ったんだろ?補充をしておけ。」


「アテクシウッカリ!アルジサスガヨクワカッテル!ホジュウシテクル!オワッタラマタクル。」


ボロンの奴はスキップをしながらこの場から去っていった。

あいつは、最初からだいぶ壊れていたから今でも最高な駒だな。

あいつ自身なにをやっているのか理解をしないで、自分の娯楽のためだけに生きているからな。

実に使い潰しでよく使えるな。


さすがに、その先の工作も始めておかないとだな。

総本山後の次はアストラ王城だからな。

あの2人を使うのに、実に最適じゃないか!

ついでだから器と戦わせてしまうのも面白そうじゃないか!

さてさて、奴はどんな風に私を楽しませてくれるんだろうな?

この滅びを待つ世界で最後の娯楽は、最高の出来じゃなければつまらないからな。


まあ、封印が全て解けた後は、どうやってアイリスを呼び出すかだな。

これは、なんとか方法を見つけなければいけないな。


本来ならばライケルに頼むところだが、最近の奴はどうも信用できないな。

昔は私によく忠誠を誓っていたのに、今はどこか迷いがあるようだ。

やはり、眷属といっても元は下等な人間だから使えないのは仕方ないか。


新しい眷属を呼び出すにしても、今回の怪我の治療に力を当てたせいでまた時間がかかってしまう。

本当にあの器は厄介だな。


「・・・・・・」


「なんだいたのか?そう睨むなよ。今回は少しサービスしてやっただろ?どうだった久々に見た感想は?」


「・・・・・・」


「嬉しかっただろう?安心しろ、アストラ王城のときに貴様たちには働いてもらうからな。最高のご褒美だろ?」


「・・・・・・」


「なんだ、嬉しいからってそんなに見つめるなよ。まあ、貴様たちは次の計画には参加できないから、もう少ししたら別の事をしてもらうぞ。」


「・・・・・・」


「もういい、さがってろ。」


私の会話相手だった、ルーガイがそのまま去っていった。

アストラ王城戦では、奴の生前に持っていた名誉を地の底にまで下げてやろう。

最後には自由に喋れるようにして、暴れさせてみるのも一興だな。


それにしても、ライケルの奴は姿を見せないとは、やはり役立たずに成り果てたか。

これは、次の計画の時に処分をするべきだな。


まさかここにきて、飼い犬に噛まれたくはないからな。

ちゃんと後始末はしなければな!

そうだ!

ボロンの魔獣の餌にでもしてしまえばいいか。


しばらく傷が癒えるまでは、ライケルの処分を考えて暇潰ししているのも悪くないな。


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