表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
六章 ヘイブル王城編
73/180

第10話決意


王様の治療を終えて改めてルードさん達と話をしていった。


「外の魔獣は、一通り片付いたが、場内には一匹も入ってないなんておかしいな。」


「ルードさん、それに例の男がここにいましたよ。」


「やはり、いたのか。たたかったのか?」


「すぐに逃げられましたよ。」


「奴の目的はわかってるか?」


「わかりません。ただ、王様の奥さんが1人いないらしいです。」


「本当なのか?」


「ユフィーによるとです。」


「詳しくはこの2人の意識が回復してからだな。」


俺とルードさんは、簡単に情報交換わしたが、あまりにも情報不足で全く何もわからない。

とくに、魔獣が集まってきているのに、城下町までしか暴れていなかった事、あの男がなんの目的があってここに襲撃をしたのかが不明だな。


このままここにいても仕方ないので、俺たちは王城の比較的破壊されていなかった、使用人の部屋に2人を運びベットに寝かせた。


そこをしばらく拠点として、二人一組で情報収集に動く事になった。

拠点にはリリー、ミリー、レド、グレン、ルナの5人が残り、ジェイドとレンで再び後宮を調べ、ギギとライナで王城の内部の再捜索、ルードさんとバルド、俺とユフィーで城下町を調べる事になった。


「それじゃ、行くとするか。」


「ええ、わかりました。」


「レイン、それにユフィーちゃんも気をつけてね。」


「ああ、わかってるよ。」


「了解しています。」


リリー達に見送られながら、俺とユフィーは城下町へと移動していった。


「それにしても、だいぶ想像していたより被害を受けたみたいだな。」


「本当にそうですね。」


俺とユフィーは城下町を見て真っ先に出た感想はそんな言葉だった。

なんせほとんどの民家は全壊しているし、所々に兵士の死体が倒れている。

俺とユフィーはその死体をできる範囲で、丁寧に埋葬をしていった。

無事な人達は何処かに避難をしているのだろうか、探しても怪我人1人も見つからない。

そうこう城下町を2人でぶらついていると、一軒の家の前でユフィーがたちどまった。


「ユフィー?」


「レインさん少し寄っていいですか?」


「ああ、構わないけど。」


「ありがとうございます。」


そういうとユフィーは、とくに損傷のない家の中へと入っていった。

俺もユフィーの後について中にはいっていく。

中は少しほこっていた。

しばらくの間、誰も住んでいなかったのだろう。

ユフィーは、何かを探しているようで、いろんな場所の引き出しや戸を開けて中を確認していた。


「ユフィー、何を探しているんだ?」


「すみません。すぐに済むんで。」


「いや、別にゆっくり探してかまわないよ。」


そう返事をすると、ユフィーは相変わらず部屋中を探していた。


それからしばらくたち、どうやらユフィーの探し物が見つかったらしい。


「すみません、お待たせしました。」


「探し物は見つかったのか?」


「はい、ありがとうございます。」


「なんだったのか聞いてもいいか?」


「・・・・・・そうですね。レインさんには、話しておこうと思います。」


「辛いなら別に後でいいんだよ。」


「いえ、これは私に対してもけじめになりますから。」


それから俺とユフィーは、話をするために埃の積もっている家を軽く掃除をして、テーブルの向かい同士に座り、話をする事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ