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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
六章 ヘイブル王城編
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第4話 話し合い


俺たちは、会話を終わらせると昼飯を食べるために、食堂へと移動をした。


「そういえば、女性陣は家事スキルはあがったのか?」


「リリー曰く、ユフィーとルナは要努力らしいですよ。」


「そうか。まあ初日の料理じゃなきゃいいんだが。」


確かに女性陣が最初に作ってくれた料理は、リリーとライナ以外は恐ろしいできだった。

焦げて墨みたいのはまだ良かったが、紫色でブクブク泡が出ていたのは、一口食べて気がついたら次の日だった。

そんな事を思い出していると、


「レインさんたちじゃないですか。ちょうど探していたところですよ。」


ジェイドが俺たちを探していたらしく、姿を見つけて寄ってきた。


「全員準備して待ってますよ。」


「わかった、急いで行くよ。」


俺たちは食堂へと急いで向かった。

食堂ではすでに昼飯の準備ができていた。

今回はグレンと一緒に食べた根菜のスープと、肉料理のようで各自の場所に置かれていた。


「ようやく来たわね。それじゃあ食べましょう。」


リリーの挨拶で全員が食べ始めた。

試食した時もそうだったが、俺には少し味が薄く感じるんだよな。

けど他のみんなは、ちょうどいいらしく普通に食べていた。

やっぱり少し濃いものを食べ過ぎたのだろうか?

そんな事を考えながら食事をしていると、


「ちょうど全員いるから、話したい事がある。」


ルードさんがさっき俺たちに話した件を、どうやら他のメンバーにも確認をしていくようだ。


「次の目的地なんだが、ヘイブル王城に向かおうと思っている。」


「それはまたどうしてですか?」


ルードさんのセリフにジェイドが質問をしてきた。

まあ、確かにいきなり言われると、この反応が普通なんだよな。


「それはだな、教会側から情報があったからだ。」


「情報って、どんなもんっすか?」


今度はギギが聞いてきた。


「全員落ち着いて聞けよ。ヘイブル王城が襲撃を受けたらしいんだ。」


ガタッ!


珍しいことにユフィーが突然立ち上がった。


「すみません!ルードさん、その事を詳しく教えてください。」


「ああ、話すから落ち着け。」


「お願い致します。」


どうしたのだろうか?

ユフィーが何か焦っているようだけれど、ヘイブル王城に何かあるのだろうか?

本人が話してくれていない以上憶測しかないから考えても仕方ないか。


「まず、今回の襲撃では、王城側には重傷者や人質にされた者はいないらしい。ただ王城内の複数箇所を破壊されたらしい。」


「そうですか。」


ユフィーは、落ち着いたらしくそう言うと、おとなしく椅子に座った。


「それで、ルードさん襲撃者はどんなやつなんですか?」


ジェイドはどうやら予想ができているのだろう。

確認の為に襲撃者の事についてを聞いてきた。


「・・・・・・例の男らしい。」


「やはりそうですか。その男の目的は何なんでしょうか?」


「わからない。今のところでは。」


ルードさんはそう答えていたが、俺には奴らの目的は何となくわかっていた。

奴らは邪神の器になり得る人族を見つけ出した。

そして前に精神世界でアイリス様が言っていた、邪神の一部が復活しているという事が奴らの襲撃と関わっているのだろうな。

しかし、まだ確証がない以上は混乱を防ぐ為に、みんなに話をするのは後にしておこう。


「このままだと、また襲撃があるだろうから今から行けば何とか間に合うと思っている。お前達はどう思う?」


「私はヘイブル王城にできるなら向かいたいです。」


やはりユフィーには、何かあるのだろう。

真っ先にヘイブル王城行きに賛成をしてきた。

その後、他も全員がヘイブル王城に向かう事に反対はなかった。

そして、明日の朝にヘイブル王城に向かう事で話がまとまり、食事を食べ終わったら、各自で明日の支度をする事になった。


食事が終わり片付けをして、明日の準備のため自分の部屋に戻ろうとすると、


「レイン、ちょっといい?」


リリーに呼び止められた。


「ねぇ、レインは気づいた?」


「ユフィーの事か?」


「ええ、そうよ。何か隠しているわね。けど無理に聞くのはダメよ?ただグレン君の事があった後なんだから注意しておいてあげないとよ。」


「わかってるよ。本人が話してくれるまで待ってるつもりだよ。」


「それがいいわ。」


「リリーは、すっかりお姉さんだな。」


「失礼ね。レインの家族なら私の家族でもあるのよ?」


「ああ、そうだな。」


「それと、レインこの後一緒に買い物にいきましょ!」


リリーとユフィーについて軽く話し合った後、リリーが必要な物を買い物に行くのを、荷物持ちとして同行する事になった。

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