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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
五章 家族の過去
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EXTRAー2嫁拡大


「レイン!」


ルードさんに教えてもらった、レインの部屋について急いで中に入ると、獣の耳がある人がいた。


「??すみません。どなたでしょうか?」


その中の1人が私にそう話しかけてきた。


「ごめんなさい。私はリリーよ。あなた達は?」


「俺達は、レインさんとルードさんに、買ってもらった奴隷です。」


「へっ?」


私は予想をはるか上回る答えを聞いてフリーズしてしまいました。

てっきりレインとルードさんが助けた獣人くらいしか、考えていなかったので驚きすぎてしまいました。


「えーと、それって一般的な意味の奴隷なの?」


この世界の奴隷については、私も少しぐらい知識はありました。

とは言っても普通に労働目的の奴隷と、やはり一部の者達は愛玩用としての奴隷ぐらいしか種類は知らないのですが。


「いえ、俺達は自分達の意思で奴隷をしています。」


「どういうこと?」


「その前に一つこちらもたずねていいですか?」


「ええ、かまわないわ。」


「レインさんとリリーさんの関係はなんですか?」


「レインに聞いてないの?私はレインの婚約者よ。」


「!!そうでしたかすみません。ならば俺達も自己紹介をしなければいけないですね。」


それからその場にいた子達が自分の簡単な紹介をして言ってくれた。

まずは私に話しかけてくれていたのが、バルド。

部屋の窓近くの壁にいたのがレド。

私の近くにいたのがユフィー。

その隣で私をジーと見ているのがルナ。

最後にレインの寝ているベットの横に座って、レインの手をずっと握っているのがミリー。


他にもいるらしいが、今いるのはこの5人のみらしい。

それにしてもみんな獣人だけあって、もふもふな耳がとても可愛い。

後で触らせてくれないかしら?


まずいまずい!

確認しなきゃいけない事が、ここで発生したわね!

これを確認しておかないと後々大変な事になってしまうわ!

それを聞くためにも、


「バルド君ちょっといいかな?」


「俺はバルドでいいですよ。それで何でしょうか?」


「ちょーと、女の子だけで話さなきゃいけない事あるからレド君と一緒に出てもらっていいかな?」


「それは?あー、わかりました。部屋の前にいます。レド!」


2人は部屋から出て行ってくれた。

バルド君とレド君は、何の話を私がしようとしているのか何となく察してくれたみたいね。


「さてと!最初に女の子ってこれで全員なの?」


「いえ、後2人います。」


ここにいる3人の中では、一番年上なのでしょう。

ユフィーちゃんが私に返事をしてくれた。


「そうなの?まあその2人には後で聞くとして、あなた達はレインをどう思ってるか聞かせてもらっていいかしら?」


「何となくその話だろうとは思っていました。私達みたいのが近くにいると不安ですよね?」


「えっ!ああ、違うのよ。あなた達を追い出したいとかじゃないのよ。あなた達がレインを好きなのかどうか確認をして、話し合いで表向きの順位を決めておかないと、後々面倒になってしまうのよ。」


「はあ、人族では一夫多妻制なんですか?」


「違うわよ。でも私のお祖父様はそうだったのよ。お祖父様の奥さん達はみんな仲がよくて私憧れてたのよ。」


「そうなんですか。今の所私は、恩人であるだけでそれ以上の感情はないですね。」


「そう、今の所はね。」


なるほどユフィーちゃんは、まだ特別な感情はレインにはないのね。


「私はレインお兄ちゃんの事好きです!だってレインお兄ちゃん心が綺麗で一緒にいると、心がポワポワするから。」


レインの手を握っているミリーちゃんは、私にそういってきてくれた。


「ミリーちゃん、レインの心が綺麗ってどういうこと?」


「うまく言葉にできないけど、一緒にいると不安な気持ちがなくなっていくというか、安心するって感じかな。」


なんか引っかかる感じがするわね。

そうか!

この子達が奴隷になったということは、それなりの出来事があったのよね。

レインもそうだから、なるほどね!


「それじゃあミリーちゃんは、レインとずっと一緒にいたいのね?」


「はい!レインお兄ちゃんと一緒にいたいです。」


ミリーちゃんは満面の笑みで答えてくれた。

なにこの子すっごく可愛いじゃない!

この子は合格ね!

私の可愛い妹になれるわ!


「よくわかったわ!今からはあなたは私の妹と同じよ!これからは、ミリーって呼ばせてもらうわ!私のことは好きに呼んでくれていいわ。」


「うーん?それじゃあ、リリーお姉ちゃんって呼んでもいいですか?」


椅子に座ったまま上目遣いで私にそう聞いてきた。

これは、キュンキュンくるわね。

私は思わずミリーを抱きしめてしまった。


「もう!もちろんいいわよ!可愛いすぎるわ。」


抱きしめて頬ずりをしていると、


「リリーお姉ちゃん苦しいよ。」


「まあ、みんなに言うまでは女の子同士の時以外はちゃん付けにするのは許してね。」


「リリーお姉ちゃんわかったから。」


私はしばらくミリーを堪能して残りの1人にたずねると、


「え!ルナはもう家族ですよ?」


「へ?」


「だって一緒にいるみんなルナの家族ですもん!」


これは、たぶん何か原因があるのでしょうね。

時間をかけて癒さないと危ない子だわ。

まあ、レインが目覚めてから一緒に考えればいいわね。


「そうね、私もルナって呼ぶわ。」


「えへへ、よろしく!」


後は残りの2人の確認だけね。

レイン安心して大丈夫よ!

家の中のことは、私に任せてね!

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