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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
五章 家族の過去
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第1話説教

「ここは・・・。」


「またきたのね。」


俺は今前に来たことがある精神世界にきていた。

原因はたぶんレジーナを倒すために、双剣の力を使ったことと、投げナイフでクリムゾンの力を使ったせいなのだろう。


「今考えてることで正解よ。」


目の前の女性が答えた。

今ならこの女性が誰だか何となくわかる。

たぶん教会で祀られている神なのだろう。

どことなく教会の像に似ている。


「ふふふ、そうよ私はアイリス。あなた達が信仰してくれている神様みたいなものよ。」


「みたいなもの?」


「そうよこの世界ではって事よ。あまり意味のない事だから気にしないで。」


なんか複雑な事情があるのかわからないが、そういってそのことについてはそれ以上教えてくれなかった。


「それよりも!今回はお説教にきたのよ!」


「説教ですか?」


「そうよ!私がした話おぼえてる?」


かつてした話なら確か双剣の力はここぞって時以外使うなってやつか?


「違うわ!固有スキルの反逆者のほうよ!あれは全ての戦闘系固有スキル使えるっていったでしょ?」


そっちの方か!

確かに言われていたし、今回それを使ってレジーナを倒したから覚えてる。


「そうよ!けどあんな使い方をしちゃダメ!双剣の性質を別のものに使ってしまえば、あなたにかかる負荷が多くなってしまって身体が持たないわ!」


確かにあの後また激痛で意識を失ったんだっけ?


「そうよ!本来ならあんなに酷くならなかったはずなのよ!」


そうなのか?

けど結局はあの痛みは使うたんびに来るのか?


「そうなの。それはごめんなさい。そういう能力になってしまったから、それがいわゆるストッパーになっているのよ。」


ストッパーって?

ああ、安全装置か!

あまり能力を乱用しないためにということか。


「あなたのそれは、強力ゆえに仕方なかったの。」


それは確かにどんなものも破壊できる力と、どんな頑丈なものも斬れる力は、制限なく使えてしまったらそれだけで世界が滅びてしまう。


「そうだから、あまり無茶しちゃダメよ!これでまたあなたは死に近づいてしまったのよ気をつけて!」


そうだった。

使った以上代償は取られてしまうんだった。

という事はもう何かを失っているのだろうか?


「いえ、目が覚めた時に肉体は休めば治るけど、精神の方は今回は少し失っただけですんだわ。けれど次回はわからないから気をつけてね!」


「わかった。」


「それと意識を失ってから一週間ぐらいは過ぎてるはずだから。」


はっ?

この精神世界に来たのがついさっきのはずなのに、倒れてからそんなにたってるのか?


「そうよ!それだけ肉体にも精神にもダメージがあったのだから、今回みたいな事はしちゃダメよ!」


「はい。」


「それに起きたらきっとビックリするわよ?」


「それは一体?」


「ないしょ!ほら、さっさと行きなさい!」


「はぁ、わかりました。それじゃ!」


「ええ、くれぐれも気をつけて。」


俺の身体が光に包まれた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


another side アイリス


今回の彼の状態はかなり危険だった。

本来彼の固有スキルの反逆者では、クリムゾンの能力をコピーする事は不可能なのにそれをやってしまった。

その結果彼の身体が力に耐えられずに、内部から壊死をしていってしまっていた。

なんとかギリギリ間に合ったけど、本来私は干渉できないのを無理やりしてしまったから、しばらくは休む必要ができてしまった。


正直彼がここまでの事をするとは、考えていなかった私が悪いわね。

それに彼はわかっているのだろうか、彼がやった事の本当の危険性を。

その力を使えば双剣を・・・今はまだいいわね。


それにしても、彼の周りも賑やかになってきたわね!

きっとこの状態であれば、精神を失い切る事なく無事でいれそうね。


後の心配は封印だけね!

こちらは一つに細工をしておこうかしら。

さすがに全部解かれてしまったら、ダレスが今いる異空間から出てきてしまうからね!


レインあなたには辛い運命ばかり背負わせてしまってごめんなさい。

全てが終わった時に私も責任を取るから、許してくれる事を勝手に願う事を許して。

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