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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
四章 VSレジーナ
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第10話終わりと決意

another side ルード


くそ!

どれくらいの時間気を失っていたんだ?

俺はレジーナの固有スキルを読み間違え、奴の攻撃を食らってしまい気を失ってしまった。

剣での勝負だったら、負けない自信はあるのだが、固有スキルありの中距離以上の攻撃は、今回みたいな事があるから今後の課題だな。


「いててて!」


起き上がるだけで身体中に痛みが走りやがる。

全身を軽く確認するが、鞭での殴打以外では特に怪我はなかった。


「そうだ!レインと奴は?」


俺は意識を失う前の状況を思い出して、あわてて周りを見渡すと、少し離れた位置に2人が倒れているのが見つかった。


「くそ!レイン!」


なんとか足を引きずりながらもレインに近づいて行く。

途中でレジーナが倒れていたので、生死の確認をするとすでに息絶えていた。

いったい俺が意識を失ってから何があったのだろうか?

ひとまずはレジーナなんてどうでもいい、今はレインの確認が優先だ。


「なぁ!」


レインを見て俺は愕然(がくぜん)とした。

レインは血塗れになって仰向けに倒れていた。

周りにはレインの血なのかわからないが、そこら中を血で染めあげていた。


「レイン!しっかりしろ!」


すぐにレインを抱き起すが、完全に意識を失っている。

ただ不思議なことにレインは、身体には怪我が見つからない。

ではこの血はどこから出たものだろうか?

これは後で確認をしないといけないな。

ひとまずは地上に上がってレインを治療する必要があるな。


「こういう時に連絡できる手段が欲しいな。」


さすがにレインを担いで地上に上がる事は、俺も怪我をしているから無理だな。

仕方ないひとまず俺だけ地上に上がって他の奴らを呼んでくるしかないな。

そう考えて地上に上がろうとすると、


「ルードさん!レインさん!無事ですか?」


入り口の方からジェイド達が現れた。


「お前達全員できたのか?」


「いえ、グレンは重傷だったので、今はミリー、レン、バルド、ライナが見てます。」


「そうか。すまないがレインを連れて地上に上がるのを手伝ってくれ。」


「了解です。しかしこれは?」


「どうやらレインがグレンの仕返しをしたみたいなんだが、どうもかなり重傷を負ったみたいだからすぐに治療が必要だ!詳しい話は後でする。」


「!!了解です。」


ジェイドとの話はそこでひとまず終わりとなり、レインを連れて地上に上がり治療のために教会を頼ることにした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


another side ユーリ


昨日ヘイブル地方のシルフィーナから連絡を受けてから、こちらはいろいろと忙しかった。


「まだ準備はできないのか!」


「大司教様そんなにすぐはできないですよ。」


「そこは、気合いでなんとかせい!」


「いやいや!気合いじゃ無理ですよ!それにあの方達もまだきてませんから。」


「ぐぬぬ!」


大司教様は連絡を受けてからすぐに王家の方にも襲撃の件も含め連絡をし、これから直ぐにシルフィーナに向かう事を伝えると、ちょうど王城にいたリリーちゃん一家も同行する事になった。


アレスとヘレンは昔からの付き合いだからいいが、レイン君とリリーちゃんには俺の事どう説明すればいいのか少し面倒だな。


それにしても大司教様は落ち着きがなく、あっちにふらふら、こっちにふらふら、何とかならないかな。


「お待たせしてすみません。」


教会の入り口にリリーちゃん一家が現れた。


「遅いぞ!後少しでも遅ければ置いて行くところだぞ!」


「だから大司教様準備がまだですよ。」


この人は散々レイン君には、会うべきじゃないとか言っていたのに、いまじゃこのザマだよ。

アレスも付き合いが長い方だから苦笑してるし。


「準備できました。」


いろいろと手配してくれていた教会の者が知らせてくれた。


「よくやった!全員直ぐに出発じゃ!」


そういうと大司教様は我れ先に馬車に向かった。


「アレスすまないな。」


「いや構わないよ。あの人もガイルの件は相当ショックだったんだろうな。」


「まあな、そこに今回のレイン君の知らせだから、今度こそ後悔したくないんだろ。」


「あの。ユーリさん、レインは?」


「リリーちゃん、大丈夫らしいよ。」


「そうですか!」


やはりリリーちゃんも襲撃の件でだいぶ心配だったのだろう。

かなりホッとした様子だった。


「お前達まだか!」


大司教様がこちらに叫んできた。

俺たちは苦笑しつつ急いで馬車に向かった。

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