表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
一章 ジルド村の日常
4/180

第2話 日常


「あら、レインおはよう」


母さんは俺に何事もなかったような笑顔で話してきた。

俺はどうしても気になったので一応聞いてみることにした。


「母さん今父さんが物凄い勢いで飛んでいったけど!!」


「そんな事はどうでもいいの。それより今日は来年成人になるにつれてを教会で色々教わるんでしょ?」


父さん、そんな事で済まされちゃったよ。


まあ、母さんの言う通り、この世界では15歳で成人になる。

その時に教会で冒険神より“恩恵”というなのスキルが貰えるらしい。


それにあわせて教会では、常に居る神父様がその一年前から世界についての色々な知識や“恩恵”についてなどを教えてくれるんだが、まぁその教える神父が非常に個性的でつらい。


「レイン!聞いてるの?」


「ごめん母さん。ちょっと考え事してた。そうだよ。」


「もう!ちゃんと話を聞きなさい!それなら、もうじきリリーちゃんが迎えにくるわよね?」


「たぶんもうじきくるんじゃないかな。」


「ならはやくご飯たべちゃって。」


「わかった。」


リリーは村で唯一の同年代の幼馴染の女の子だ。

というのも俺とリリーぐらいしかこの村には子供がいないので、何をするのもいつも一緒だった。


「それはそうとレインは、いつになったらリリーちゃんにプロポーズするの?」


「ブフーーー!」


母さんのいきなりの不意打ちに飲みかけてたスープを吹き出してしまった。


「母さんいきなりなんだよ?」


「だってリリーちゃんみたいな可愛い子が、義娘(むすめ)になるなんて嬉しいじゃない。」


「いやいや、いきなりそんな事言われても。」


「大丈夫よレイン。向こうの親御さんには許可をもらってるから安心して!」


「いやいやどこに安心できる要素があるの?それにリリーの気持ちもあるし。」


「それならもう確認済みよ!」


「何で確認してるんだよ!!」


そういえば母さんには、こういう所もあったんだった。

俺が何かをする前に、先に周りを固めて逃げ道を塞ぐんだよな。


「そんなのまわりを固めちゃえば楽じゃない?」


「楽じゃないよ!俺の事なのに全然俺関係してないじゃん。」


「ふふふ、母さん孫がたのしみだわ。」


やっぱり!

いつも通りのパターンだよ!

もうこれ完全に外堀埋められてるじゃん。

まあ、俺自身リリーの事はどちらかと言えば好きだから嫌ではないんだけど、こういう事はタイミングがあるだろうに!

仕方ないなリリーに後で話すしかないか。

そんな事を考えていると、玄関から父さんが入ってきて


「父さんはレインの結婚をー。」


「あなたは黙ってなさい。」


父さん、外で盗み聞きしてたんだ。

というか、台所に入ってきた瞬間に母さんは予測をしていたみたいに、綺麗な右ストレートパンチが顔に入って、また回転しながらさっきと同じ窓から外に飛んでいったよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ