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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
三章 新たな仲間と決意
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第8話訓練開始

結局本当に不寝番をさせらた。

その間はルードさんと情報整理をしていた。

まずはルードさんを襲った男についてだった。

どうやら名前は不明だが、やはり獣人の村を襲った男と同一人物と考えていいみたいだ。

後は連れていかれた男子については、気になるがやっぱり情報がなさすぎてだめだった。

これに関しては後回しにするしかないか。

空が明るくなってきたので、情報整理はそこまでになった。


「レイン全員起こしてこい。最初は走るぞ。」


ついに訓練が始まる。

ルードさんは尊敬できる人なのだが、1つ問題として訓練だけはおかしい。

何がおかしいかと言うと、まず走るにしても後ろからルードさんが武器を構えて全力で走ってくる。

追いつかれればもちろん斬りかかられるので、自然と速度が速くなるがルードさんも、もちろん速くなるので意味がない。

そのほかの訓練にしても常にこの状態なので、肉体的にも精神的にもヘロヘロになってしまう。


過去に一度だけなんでこんな訓練なのか聞いたことがあるが、答えは訓練とは安全に死の恐怖を味わうためだろ?なんて答えられた。


まあ、あまり考え事をして遅くなると危険なので全員を起こして、ルードさんの元へと向かった。


「全員きたな!準備できてるだろ?早速走るか!そうだレインお前初日だから最後を走れよ。」


「え!!」


「レインさん、走るだけですよね?なんかあるんですか?」


「ジェイドそれにみんな頼むから全力ではしってくれ。」


「レインお兄ちゃんなんかあるの?」


「ああ!鬼が後ろからくるからね。」


「お前らもういいだろ!早速走れ。」


ルードさんが痺れを切らして長剣を取り出し襲ってきた。

俺はすぐさま武器錬成で双剣を生み出しそれを防ぐ。


「レイン!それがお前の武器か?いい剣だな。」


相変わらず一撃が重い。

なんとか双剣で受け止められた。


「とりあえずルードさん、走る順路ぐらい教えてくださいよ!」


なんとかルードさんから距離をとり、次がこないか警戒をする。


「あ!すまん忘れてた。とりあえずここら辺を集団で走ればいい。」


「この辺って、キァ!」


「ユフィー、危ないから。」


ルードさんは説明終了として、また攻撃を開始した。

今度は攻撃速度を上げ、さらには連続攻撃を仕掛けてきた。

俺は双剣で交互にその攻撃をさばく。


「とにかく走ってくれ!正直辛い。」


「は、はい!」


なんとかみんな走り出してくれた。

それをルードさんが確認すると、表情をニヤリとして俺の腕を掴んで、走っている方に向けて投げ飛ばした。


「うわぁ!」


「レインさん!」


レドとギギになんとか受け止めてもらい無事だった。


「ありがとう二人共。」


「ねぇ、レインさんルードさんって。」


「レン、言わなくてもいい。ルードさん普段はいい人なんだけど、訓練の時だけは鬼になるんだよ。」


投げ飛ばされて結構距離ができていたのに、後ろを振り向くとルードさんが笑いながら剣を構えて走ってきていた。


「とりあえずみんな、全力で逃げよう!」


全員が頷いて全力で走り始めた。

やはり元が獣人だけあり、基本能力は高いようだった。

俺も長い間この訓練を受けてきただけあり、問題なく彼らのペースについていけている。


後でわかったことだが、やはり人族と比べて獣人は、運動能力がはるかにたいため、獣人の子供でも人族の大人より速く走れるらしい。

よく考えるとそれと同等に走れるように、俺を鍛えたルードさんって恐ろしいな。


その後は全員がバテて起き上がれなくなるまでひたすら走らされた。

走っている間は、俺とルードさんは数十回武器で打ち合うことになった。


ただこれで終了ではなく、その後はルードさん対俺たち全員で模擬戦をさせられた。

ちなみにルードさん曰く、疲れてヘトヘトの方が剣を振るのに無駄な動きがなくなり効率がいいとのこと。


模擬戦の結果は言うまでもなく、ミリーやルナも含めて全員ボコボコにされた。

俺は模擬戦の前に、ミリーとルナには早いのではないかルードさんに言ったが、剣を覚えるのは早い方が変な癖などがつく心配が少ないからという理由で無視された。


その日のご飯は全員がヘトヘトなせいもあり、ルードさんの作った魔獣の丸焼きのみだった。

この調子だと全員が料理の腕ではなく、剣の腕しか上がらない気がするのは俺だけなのだろうか?

しかしこれがあと5日ぐらい続くと思うときついな。

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