表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
三章 新たな仲間と決意
32/180

第5話自己紹介

自己紹介をしていくためにまずは俺とルードさんがする事にした。


「俺がレインで一応お前達の主人になっている。」


「俺はルードだ!まあ、今すぐに何かをやれとかは、ないから楽にしてくれ。」


簡単な挨拶だけをした。

ちなみに購入した奴隷は男子5人女子5人の合計10人だった。

当初は4人ぐらいを予定していたため2倍くらいになってしまった。

まあ、ルードさんは簡単に購入してしまったけど。


「次はお前達が名前とそうだなー、種族も教えてくれ。」


ルードさんがそう言うと頭に猫耳?がある兄妹が最初に答えてくれた。


「俺は、ジェイドでこっちが妹のミリーです。種族は狼獣人です。」


猫耳じゃなくて、狼の耳だった。

うかつに言わなくてよかった。

ジェイドは、髪が茶色でなんて言うか、わんぱく少年がそのまま大きくなった感じだな。

ミリーは、髪はジェイドと同じ茶色で、髪型はサイドテールだった。

人見知りしてるのか、お辞儀だけでジェイドの後ろに隠れてしまった。


「次は私たちが、私はユフィーです。こちらが。」


「妹のルナだよ!」


「私たちは種族が見てわかる通り、兎獣人でございます。」


うさ耳が確かに特徴的で触ってみたくもあるが今は自重しよう。

ユフィーは、髪が薄い青色で、髪型はミディアムのハーフアップだった。

なんだか貴族の令嬢みたいな感じだった。

ルナは、髪がユフィーより濃い青色で、髪型がツインテールだった。

俺、というか人族を初めて見るのか、興味津々といった感じで見てきていた。


「自分は、レド。種族は熊獣人だ。」


レドは、髪が黒色で、10人の中では、一番身長が高く体つきががっしりしている。

なにより喋るのは苦手なのか簡単な挨拶のみだった。


「俺は、ギギっす!種族は狼獣人っす!主に肉体労働なら役にたてるっす!」


ものすごく元気いっぱいに自己紹介をしてきた。

ギギは、髪が金髪に近い。

肉体労働というより体を動かすのが好きなようだな。


「グレンです。犬獣人で物作りなら自信があります。」


グレンは、髪が焦げ茶色だった。

物作りに自信があるって事は手先が器用なのだろうか。

うーん、狼獣人と犬獣人ってどんな違いがあるんだろうか?

後で聞いてみるか。


「俺はバルドです。俺は虎獣人で主に狩りが得意です。」


バルドは、髪が黒と茶色が混ざっていた。

やはり虎獣人というだけあって、狩りを得意としているようだった。


「私はレンで、狐獣人です。」


レンは、髪が金髪で髪型が腰あたりまで伸びたロングヘアだった。

地味に揺れ続けている尻尾が気になるな。


「最後は私が、私の名前はライナで、種族は狐獣人よ!戦闘以外は一通りできるわ。」


ライナは、髪は赤みがかった黒色で、髪型がシニヨンだった。

性格は姉御肌って感じがするかな。


こうして一通りの自己紹介が終わった。

あらためてみると、獣人といってもかなりの種類が存在するんだな。

まあ、人族でも種類が存在するから当たり前か。

そんな事を思っているとルードさんが、全員に対して、


「お前達に最初に言っておく。奴隷として購入したが、そう扱うつもりはない。それと俺たちはとある目的の為に、旅をする以上定住先がない。場合によっては、というよりほとんどが野宿になる。とは、いってもどんなんかイメージ出来ないだろうから、明日から一週間実際に体験してもらい、無理そうなら俺にいってくれ。知り合いの所に雇ってくれるよう頼んでやる。」


一週間野宿生活なんて俺も聞いていなかった。

それにこの言い方だと食事も現地調達になるんだろうな。


「そうだレイン。俺は準備があるからその間、こいつらと話しでもして仲良くなっておいてくれ。」


ルードさんはそのまま部屋を出ていってしまった。

たぶん明日以降の宿の予約のキャンセルに行ったのだろうけど、こんな状況にしたあげく俺に丸投げって。

てかいきなり仲良くなっておけって、かなり無茶を言ってきたな。

正直村に居た頃は、同年代近くっていうか子供がリリーしか居なかったから、どんな話をすればいいかわからない。

俺がどう話しかけるか悩んでいると、


「すみません。旅の目的って聞いてもいいですか?」


「ああ、えっと君はジェイドだね。目的ってそんなに大層な事じゃないよ?」


「それでも一応聞いておきたいのです。」


ジェイドは真剣な顔で聞いてきた。

他の9人も同じな様で俺の事を真剣な顔で見ていた。


「うーん、あんまり愉快な内容じゃないから、ミリーあたりは聞かない方がいいかもよ?」


俺がそう言うと、ミリーはすぐに首を横に振って話を聞きたいという意思を表した。


「わかったよ。まあ簡単に説明すると人探しかな?ただほとんど情報がないから途方のない旅になるだろうな。」


「人探しってどんな人を探すんですか?」


今度はユフィーがたずねてきた。

これには少し迷った。

正直に話すと結構酷い内容になってしまうし、嘘を言うのも気が引けるしな。

そこで、彼らが奴隷になった経緯を思い出した。

そうだった、今目の前にいる10人も村を襲われていたんだった。

俺は正直に話すことにした。


「・・・・俺の住んでた村を襲い、俺の両親を殺したやつだ。」


俺がそう答えると10人は驚いた表情をしていた。

その中でもまだ喋っていないミリーが、


「・・・・・それってどんな人だったの?」


「俺が見たのは女性が一人と、変な喋り方をする奴、優男、口調が礼儀正しい奴の男三人の合計四人だ。」


「私たちと違う。私たちは、なにも喋らない変な男の人一人だった。一人だったのにみんな殺されちゃった。何にもできなかったの。ウワーン!」


ミリーはそう言って泣き出してしまった。

兄のジェイドと他の獣人達もその時を思い出したのかみんな俯いていたり涙ぐんでいた。

俺はとっさにミリーを優しく抱きしめ背中をさすりながら、


「ごめん、辛い事を思い出させちゃったね。俺だって村を襲われた時に、何もできなかったから、ミリーの気持ちはよくわかるよ。けどミリーには、今こうしてお兄さんも仲間もいるから。それに何もできなかったなら、次同じ事がおきた時にできる様に頑張ればいいんだよ。おれも今同じ事が繰り返されないようする為に、そいつらを追っているだ。」


ミリーは俺の胸に顔を押し付けたまま、俺の話にうなずいていた。


「あー、すまない。今さっき村を襲われた時に、何も喋らない変な男が一人だったって言ったよな?ちょっと詳しく教えてもらえるか?」


ルードさんが突然そう言いながらバツが悪そうにしながら部屋に戻ってきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ