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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
一章 ジルド村の日常
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第1話 日常の始まり


部屋の窓から入ってくる日の光によって少しづつ意識が覚めてきた。


何か大切な夢を見ていた気がするが思い出せないので目を開けると・・・


「おはよう!レイン!」


年のいった男の顔が・・・


「って、顔がちかいよ!」


思わず大声で叫んでしまった!

つか目覚めてすぐ前に男の顔って誰が喜ぶ‼︎


「父さん何でいつも俺の顔覗き込んでるんだよ?」


「ははは!レインは照れ屋だな!そんなに喜ぶとは、父さんは嬉しいぞ!」


「てれてないよ!!」


「レインは仕方ないなぁ。まぁ朝飯できてるから早く食べに来い。」


そう言うと父さんは去っていった。


何か大切な夢を見ていたはずなのに、父さんのせいですっかり忘れてしまった。


それにしても、毎朝がこんな感じで起こされるなんて最悪だ!


まあ、ひとまずそれは置いといて、俺の名前はレイン。

残念ながら今の所は、どこにでもいる普通の村人のため後ろに何か名前がついたりする事はない。


さっきいたのが俺の父親で名前はガイル。

村では畑を耕して過ごすか剣術の基本のみを教えてくれている。

なんでも、剣との相性が悪いらしく基本以上のことは教えられないらしい。

そのため本格的な剣術は別の人に教わっている。


まぁ性格からして、極度のイタズラ好きのため色んなことをしてくるので毎回困っている。


そして朝食を作ってくれているのが母親のメアリー。

俺の自慢の母親なのではあるが、父さんに関してだけはかなり恐ろしい一面を持っている。


たぶんこの後に朝食を食べに行くといつものアレを見ることになるんだろうな。


両親ともそうだが、本来は別の場所に住んでいたのだが、結婚をきにこの村に越してきたらしい。


そんな一家3人で暮らしているのがこのジルド村だ!

とくに目立った特産品がない所だが、人族が多く住むアストラ王国と、魔族などが多く住むヘイブル王国の、2つの国の間に挟まれているだけあって、俺たち人族や、魔族、正確には獣人族だが、そういった色々な人種の人達が住んでいる。


人種が違うからとかでの争いは昔に終わっているために、ここでは人種の違いによるいざこざはおきていない。


まあ、さすがにたまにはケンカとかが起きる事はあるが大抵はつまらない事が原因だった。


少し前には、「目玉焼きにかけるものは何か?」なんて事で村のほとんどの大人が参戦してすごい規模のケンカがあった。


正直それは自分の好みじゃないのかとおもったほどだった。

そしてその時に勝ったのが母さんだった時の俺の気持ちはすごく複雑だった。


・・・っと!

ちょっと時間をかけすぎたか。

あまり遅く降りると、母さんが激おこモードになってしまうからもう時期降りないとだな。


過去に一度降りるのが遅くて、母さんが作ってくれた朝食が冷めてしまった事があった。


その時の母さんの怒りようは、とても恐ろしく今でも軽くトラウマになっている。


母さん怒る時は、物理的ではなく正座をさせられて、俺の行動の何がいけないのか、その結果どんなことになるのかをひたすら説明をされて、その後はどうやって改善して行くのがいいのかを半日ずっとされた。


確かに作った人からすると、出来立てを食べて欲しいのに、それを無視されたわけだから怒るのはわかるけど、あの後足が痺れて大変だった。


いい加減下に降りないと母さんが怒るだろうから、俺は急いで降りた。


「おはよう母さん!」


俺は台所のドアを開けると同時に、中にいるであろう母さんに話しかけた。


次の瞬間には、ドアを開けた俺の目の前を父さんが回転しながら通り過ぎ開いていた窓から外へと飛んでいった。

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