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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
二章 災厄の訪れと決断
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終話暗躍

another side 闇


「主人、その器はどうでしょうか?」


私は軽く手足を動かし体の調子を調べた。

やはり少し違和感が感じられてしまう。


「まだ馴染みきらないようだ。」


「予備の器だから仕方ないなの!」


「アテクシシッパイ。」


そうなのだ。

本命であった器は、予想外の事態があったらしく確保ができなかった。

仕方なく予備の器をイワンが確保してきたのだ。


「それにしても、他の二人はどうしたんだ?」


「主人、それがゲイツはなにやら固有スキルで相討ちにされ、ベイルは覚醒した器に狩られてしまいました。」


「ほう。」


私の眷属を倒せるほどの力とは、なかなかに惜しい器を逃してしまったな。

しかしこれでは、私の計画に支障が出てきてしまうな。

ここは1つ面白い事をしてやろう。


そんな事を考えてニヤついていると、


「主人、なにやらいい事をおもいつきましたか?」


「ああ、最高だぞ。眷属を二人増やす。」


そうだ!減ったのならば増やせばいいのだ。

そして引き入れ従わせるのにいい奴らがいるではないか。

私がそれを説明してやると、


「すっごく悪趣味なの!」


「アテクシオドロキ!」


「・・・・・・・・・」


「主人、さすがでございます。」


全員感動をしたように口々に喜んでいた。


これで人数は問題ないとして、次はどう計画を進めていくかだ。

最優先は、私の残りの封印を解いていく事だ。

そのためにも眷属には地上で絶望を振りまいて貰わねばならない。

ならば眷属をバラバラに配置してそこで色々とやって貰えばいいか。


「よし、早速眷属を増やすとしようか。」


私は眷属召喚の儀をおこなっていった。

この眷属召喚の儀は誓約が厳しく最大で6人までしかできない。

そのため今回も二人しか新たに呼び出せないのだ。


ほどなくして、召喚陣が光を放った。

その光がおさまると、そこには一組の男女が立っていた。


「ははは、どうだ?生き返った感想は。」


「・・・・・・・」


「言葉に出来ないほど嬉しいのか?」


眷属召喚の儀で召喚された者は、どんな奴であれ私に逆らう事はできないのだ。

この者達も例外なく私に逆らうことができない。

男の方は私に憎悪の視線を向けているがそれだけで動くことができていない。

女の方も同様で怒りを私にぶつけようとしているようだ。


「お前達の名前はなんだ?」


「・・・・・・・」


彼らは名前を名乗ったが、そのままその名で呼ぶのは面白くない。

なので名前をいじってやることにした。


「男はルーガイ、女はリメアと名付けてやろう。さらに私は優しいからこれもくれてやる。」


私は二人に顔を隠す覆面をくれてやった。

これで次の段階に移ることができるな。

今から器になれなかった者の絶望する顔が実に楽しみだ!


まあ、メインディッシュは後回しだからまずは封印を解いていかねばな!

手始めにヘイブルの封印2つを解除させるとするか。


「まずはレジーナ、イワンお前達はヘイブルの封印を解除しに行動をおこせ。」


「わかったなの!」


「・・・・・・・」


「次にライケル、お前はルーガイとリメアの教育をしておけ。」


「かしこまりました。」


「ボロン、お前はアストラに向かいわかっていない封印の場所を探し出せ。」


「アテクシリョウカイ。」


フハハハハ!

さあここから復讐をはじめていこうじゃないか!

アイリス待っていろ貴様に必ず私と同じ苦しみを味あわせてやる。

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