第6話始動
another side ルード
いい加減なんとかしないといよいよヤバくなってきたな。
敵さんは相変わらず無口で俺の斬撃をかわし続けてやがる。
これ以上長引かせるわけにはいかないから、仕方ない体に負荷がかかるが一つ切り札をきるか。
俺がそう決意をして敵と距離をとり技をだそうとすると、
「・・・・・・・」
やはり何も喋らずにいきなり方向を変えて逃げて行ってしまった。
結局奴は何がしたかったのだろうか?
俺に襲いかかってきたと思えば、何を考えたのかいきなり逃げやがって!
おかげでだいぶ時間を取られて・・・・・そうか!
しまった、俺の時間を取る事が目的だったのか!
くそ!急いでガイル達の元に行かなくては!
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深夜、村の入り口にて
「止まれ!貴様ら何者だ!」
村の住人達が今まさにきた、怪しを五人組に武器を構え話しかけた。
「これはこれは、熱烈な歓迎感謝します。」
「わぁー、玩具がいっぱいなの!」
「こっちの質問に答えろ。」
「かぁー、小さいこと気にすんな!」
「アテクシメンドウ。」
「答えろと言っているだろ。」
「そろそろゲーム開始っすか?」
「貴様らいい加減にしやが・・・」
つい今まで五人組に話していた村人の首が音もなくズレて地面に転がった。
「構いませんよ。ゲームを始めましょう!ただし器を傷つけないよう注意してくださいよ。」
五人組をまとめているのであろう男ライケルはそういうと自分達を囲んでいた村人全員の首を跳ね飛ばした。
「おいおい!俺たちの楽しみを独り占めするんじゃねーよ?」
大柄な男ゲイツがそう喋りながら近くの村人の胸を右手で貫いていた。
「そうなの!みんなで楽しむなの!」
フリルのついた服を着た女レジーナは、細い糸のような物で村人を細かく分解していた。
「アテクシモソウオモウ。」
道化のような男ボロンは、村人同士を殺し合わせながら遊んでいた。
「いやー、皆さんグロいっすねー!」
優男風のベイルは村人を串刺しにしながら笑っていた。
それからその場は一方的な殺戮が繰り広げられていた。
五人組はしばらくその場で殺戮を楽しんだ後に、
「そろそろ本命の回収に行くとしますか!」
「そうなのー。」
「楽しもうじゃないか!」
「アテクシタノシミ。」
「みんなおきらくっすねー。」
返り血で全員真っ赤に染まりながら当初の目的をはたすために移動を開始した。