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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
アフター二章 それぞれの日常
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第9話 飼育小屋


「そういえば、リリー達って何をしているのか知っているか?」


俺はレンと一緒に草むしりをしながら、朝からのずっとあった疑問をたずねてみた。


今朝はリリーがミリー、ユフィー、レステアの3人を連れてどこかへと出かけていた。


「リリー姉達の事?知ってるよ。」


「そうなのか?なら。」


「無理。」


俺が言い終わる前にすぐに否定をされてしまった。


「はやっ!ちなみに教えられない理由は?」


「教えた事がリリー姉にバレたら怖いから!」


いったいリリー達はどんなことをしているんだか。


「危険はないのか?」


「それは大丈夫。それよりもレイン兄も早く草むしりをして、野菜の採取を手伝って。」


レンは俺と話していたのに、いつの間にか草むしりが終わっていた。

どうやらこの後は、食べれるくらいに成長している野菜の採取をしていくらしい。


俺も急いで周りの草を採り終えて、レンの手伝いをする。


「うん、これだけとれればしばらくは大丈夫。」


「レン、この野菜達はどこにおけばいいんだ?」


「グレン作の荷台があるからちょっと待って。」


レンはそう言うと畑の近くにある道具小屋からグレン作の荷台とやらを持ってきた。


「これに入れて。」


「ああ、わかった。しかし、これもグレン作か。」


「凄く便利!たくさん運ぶのに助かる。」


グレンは変な物の開発が有名になってしまったが、基本的には生活に便利な道具をたくさん作っているんだよな。


食べ物を新鮮なまま保てる保管庫や、冷暖房器具なんてものも作ってしまったからな。


「よし、全部乗せたぞ。」


「ありがとう、レイン兄。一度家に野菜を置きにいくけど、レイン兄はどうする?まだ畑の様子見てる?」


「うーん、一通りレンと見て回ったから、次は飼育小屋の方に行ってみるよ。」


「そう。ならライナに野菜がたくさん取れたから、晩御飯に使える肉をお願いしておいて。」


ああ、野菜でトマトが結構取れたから肉と一緒に炒めて一品作るんだな。

アレは美味しいから好物なんだよな。


「わかった。ライナに会ったら伝えとく。」


それを聞くとレンは野菜を家に持っていくために移動を開始した。


俺はレンとは逆方向にある飼育小屋に向かった。


そこで俺は気付いたんだが、確かいまギギ達が狩りにでているよな。

これでライナに肉を頼んだら量が多くなり過ぎてしまうんじゃないだろうか?


まあ、俺たちの家族は人数が多いし、ほとんどが野菜よりも肉の方が好きな奴が多いから、肉が多くなってしまっても大丈夫かもしれないな。


そんな事を考えながら歩いていると、


「コギャー!」


飼育小屋の方から凄い悲鳴が響いてきた。

俺は急いで飼育小屋の中に入ると、


「これで良しっと!後はどいつがいいかしら?」


血まみれの鳥の足を掴み逆さに持って、次の獲物を物色しているライナがいた。


何も知らないでこの光景を見ると、軽くトラウマができそうだよな。


「ライナ!」


「あれ?レインお兄さんじゃないですか?何か緊急事態でしょうか?」


俺に気づいてそう言ってきてくれるが、顔に血が付いていて手にモザイク物を持っている状態で言われると、なんていうかこれから襲われそうなイメージしか想像できないな。

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