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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
アフター二章 それぞれの日常
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第8話 草むしり


俺は畑に向かいながら昔の事を少し思い出していた。


あれはまだ父さんたちが生きていた時のことだったな。


「よーし!レイン、ここの草をどっちが早く刈り取れるか競争するぞ〜!」


「父さん、いきなりなんだよ!」


「ははは、レイン。何か楽しみながらやらなきゃつまらないだろ?」


「父さん、1人でやるのが嫌なだけでしょ。」


「うぐっ!そ、そ、そんな事ないぞ!さあ、やるぞ!」


そんな会話の後に父さんと結局勝負をしたっけな。

最後の方には父さんが大人気なく本気で草むしりをしてきて、タイミング悪く様子を見にきた母さんに見つかって説教されてたんだよな。


そんな事を思い出していると、


「うん?レイン兄どうしたの?」


いきなり声が聞こえてきたのでその方を見るとレンがいた。


「ああ、レンか。いや、ちょっと昔の事を思い出していたんだよ。」


「昔の女?報告?」


「待てレン、なんだそれ?」


「リリー姉からの指示。・・・あれ?レイン兄には秘密だったんだっけ?」


「いや、レン俺に聞いても知らないよ。というよりなんだそれ?」


なんか知らないうちにとんでもない事になっていないか。

これは後でリリーに聞いてみないとだな。


「レイン兄、聞かなかった事にして。」


「それ無理だから!」


「むぅー、・・・後で・・・。」


頰を膨らませながらレンは最後になにか呟いたが小さな声で聞きとれなかった。


「レンなんて言ったんだ?」


「なんでもない。それよりレイン兄は何をしに畑にきたの?」


なんでもなくないような気がするんだが、レンはそれ以上は教えてくれないみたいだな。


「はぁ、まあ、暇になったからたまには畑や飼育小屋の様子を見ようと思っただけだよ。」


「・・・怪しい。」


「何処がだよ!」


「変わった事するのはやましい事があるからだってリリー姉が教えてくれた。」


「偏ってるから!そんな事ないから!」


「そうなの?後で聞いてみる。」


リリーめ、レンが純粋なのをいい事に変な事を教えているな!

これは後で家族会議だな。


「それでレイン兄は何しにきたの?」


「いや、今言ったじゃん。何か手伝える事あるか?」


「うーん、それなら草むしりを手伝ってほしい。」


なんかタイミングぴったりだな。

ちょうど父さんとの思い出で草むしりの事を考えてところだったからな。

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