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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
アフター二章 それぞれの日常
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第6話 勝負


「2人ともその量どうしたんだ?」


俺はレドとバルドが持ってきた魔石の数を見て思わず聞いてしまった。


「ああ、レインの兄貴!こんなところでどうしたんだ?リリーの姉御達と一緒じゃなくていいのか?」


「・・・バルド、察するべきだぞ。兄さん、これは勝負をした結果こんな数になったんだ。」


「いやレド、特にやましい事してないから。しかし、お前がバルドと勝負なんて珍しいな。一体どんな勝負をしたんだ?」


「ああ!そうだ!聞いてくれよ兄貴。レドがひどいんだぜ!今日の晩飯のおかずをかけて勝負したら本気を出してきたんだぜ!」


待てバルド!

お前、レドと晩飯のおかずをかけて勝負したんだよな?

それなら本気を出すのは普通だよな?

なぜにレドが負けてくれる前提なんだ?


「・・・バルド、お前ほとんど自業自得だろ。商品はしっかりもらうぞ。」


「なあ、レド。いったい何のおかずをかけて勝負したんだ?」


「・・・今、ギギが狩りに行っているから、その獲物の肉をかけた。」


ああ、そういうことか!

確かに俺たちの家族の中で一番狩りがうまいのは、間違いなくギギだろうからそれが狩りに行ったのなら肉がたくさん手に入るだろう。

そうなれば今晩の晩飯のメニューに肉が出てくるのは確実だからな、バルドめ、欲を出して失敗したんだな。


「兄貴ー、俺の肉をなんとかしてくれ!」


「無理だ、諦めろ。」


「いやだー!肉が食べたいんだよ!」


「なら、狩ってくればいいんじゃないか?」


「そうか!兄貴流石だ、俺が狩ったぶんは全部俺のになるじゃないか!レド、これもグレンに渡しといてくれ!」


「・・・いいがお前、ってもういないか。兄さん、バルドの狩りの腕を知ってて言ったのか?」


「知っているが、自覚ないのかあいつ?」


「・・・ない。後で兄さんよろしく。」


なんでだろうな。

狩りが下手な者の方がなぜかやる気があるのに空回りをするんだよな。


「兄さん、それにレド!早く魔石を持ってきてください!実験ができないじゃないですか!」


やば!

2人と話していてすっかりグレンの事を忘れてた。

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