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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
アフター二章 それぞれの日常
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第5話 研究魂


「で、何があと少しでできるんだ?」


「兄さん!よくぞ聞いてくれました!」


やべ!

グレンが根っからの開発者であると同時に自分の作ったものを説明するのが好きだったんだ。


「今作っているのが、サイアスさんの協力のもとに通信用の道具を貸してもらって小型化をしていたんですよ!いやー、やっぱり難しいんですよ。まずは本体の動力源に魔獣の魔石が必要なんですよ!さらにはそれに力で加工して使うんですけど、なかなか音を伝える手段がわからないんですよ!それでですね・・・」


「ちょっと待てグレン!」


「?なんですか兄さん、何かわからないことがありましたか?」


「いやいや、聞きたいことだらけだよ!」


「そうですか?」


「そうだよ!何簡単に教会の通信道具を借りてるんだよ!というより解体しちゃってるんじゃん!」


「ああ、その事ですか。ちゃんとサイアスさんに許可をもらってますよ。」


「ちなみにどうやって?」


「簡単でしたよ?ちゃんともとに戻す事と、できたものを真っ先に渡す事で協力してくれました。」


ちょっ!

爺ちゃん何しているんだ!

完全にグレンに丸め込まれたな!

ああ、そういえばもう1つ確認しなくてはだった!


「そうだグレン!お前ユーリさんに変なの作って渡しただろ?」


「あれですか?という事は成功してましたね!いやー、作った甲斐がありますよ!」


ユーリさんが言っていた通りだったか!

まあ、こればっかりはグレンの性格だから、変な物を作るのはやめられないだろうな。


「グレンほどほどにしておけよ?それより魔獣の魔石が必要ってどうやって手に入れてるんだ?」


「それならレドとバルドの2人が暇だからって狩りに行ってくれてますよ。」


なんか珍しい組み合わせで狩りに行っているな。

レドは基本的には単独行動を好んでいるから、あまり誰かと進んで組むなんて事はないからな。


また、バルドの方はギギとよく組んでいるからな。

バルドが近接格闘専門でどんな敵にも拳で戦うのに対して、ギギは大剣による斬撃がメインだからうまい事バルドが相手を拳で牽制をして隙ができたところでギギが一気にカタをつけるってスタイルだからな。


そう考えると、レドは盾と片手剣による完全防御主体の戦闘だからバルドとの連携が難しいと思うんだよな。

その事をグレンに聞くと、


「それなら心配ないですよ!2人ともバラバラに魔獣と戦うらしいので!」


そういうことか!

一緒にじゃなくて2人がそれぞれに動くのか。

まあ、この村の近くの魔獣はそんなに強くないから大丈夫だろう。


「結局魔石がくるまでは何もすることないんだよな?」


「違いますよ、色々と計算とかしないといけないんでまだまだ忙しいですよ?」


「はあ、とりあえず今作っているのが完成したら引きこもりはやめろよ?」


「ひどいな兄さん!これは研究の為で引きこもりじゃないですよ!」


「いやいや、ジェイドが心配してたぞ?なんでも俺が帰ってくる前だいぶここにこもっていたんだろ?」


「えー、あはは。すみません。」


「まあ、一応の注意だよ。けどあまりひどいなら研究禁止にしばらくするからな!」


「兄さん!そうなったら死んじゃうよ!」


「なら注意するんだな。」


「はーい。」


これで一応ジェイドに言われていた件は終わりでいいだろうな。

さてとこの後はどうしようかな?

俺が次の目的地を考えていると、


「くそー、レドに負けた!っとグレン頼まれたのを持ってきたぜ!」


「・・・まだまだだなバルド。グレンこっちもだ!」


さっきまで話していた2人がそれぞれ大量の魔石を持って現れた。

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