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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
アフター二章 それぞれの日常
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第3話 自警団


爺ちゃん達との話も終わり、俺は特にすることもないから、とりあえず村の中を久々にのんびりと見て回ることにした。


教会から外に出てからは、どこに行こうか悩んだがひとまずは久々に自警団にでも顔をだそう。

ジェイドやロウが確か訓練中だったはずだし、他のみんなの様子も見ておきたいからな。


しばらく歩いていると、自警団の訓練を行っている場所から、木と木がぶつかり合う音や叫び声が聞こえてきていた。


「ロウ、攻撃がパターン化してきているぞ。」


「くっ!これならどうですか!」


「甘いぞ!それぐらい予測できるぞ!」


ジェイドとロウの声が聞こえてきたので、急いでのぞいてみると2人がそれぞれ木製の槍で模擬戦をしていた。


「あれ?レインさんじゃないですか。ジェイドさんに用ですか?」


自警団のメンバーの1人が話しかけてきた。


「いや、ただ様子を見にきただけだから。」


俺は話しかけてきた人物に模擬戦を止めないように指示をして、模擬戦の決着がつくまで観戦をすることにした。


2人はやはり互いの戦闘スタイルを熟知しているだけあって、互いの隙をついて攻撃をしあっている。

やはり実戦の経験の多いジェイドの方がやっぱり優勢みたいだな。


まあ、恩恵ありの実際の武器だとどうだか分からないけど、今回はジェイドの勝ちになるだろうな。


そう考えながら見ていると、


「残念だったなロウ。」


「・・・参りました。」


ジェイドがロウの首に槍をあてていた。


俺は拍手しながら2人に話しかけた。


「いい試合だったな。」


「あれ?レイン兄さん、きていたんですか?」


ジェイドは俺にそうかえしてロウは俺に軽く頭を下げてきた。


「いやー、する事なくて暇だから久々に訓練の様子を見にきたんだよ。」


「リリー姉さん達の方はいいんですか?」


「ジェイド、聞かないでくれ。」


なんだかレステアの件で地味に攻撃されているな。


「まあ、レイン兄さんが自力でなんとかしてくださいよ。」


「まあ、頑張るよ。それより2人が模擬戦なんて珍しいな。」


そう、ジェイドとロウは基本的に自警団のメンバーの訓練の指導をしているために、2人が模擬戦をする事がほとんどない。


「それが、ロウがなんでも試したい事があるって事で私が相手をしていたんですよ。」


「そうなのか?それでロウ、成果はどうだったんだ?」


ロウは俺に近づいてくると、


「はい、まだまだ実戦ではあまり役に立ちそうにないですね。」


「そうなのか?」


ロウの意見が正しいのかジェイドにたずねてみると、


「そうですね、途中からだと見ていないと思いますけど、今回ロウが試したのはいわゆる初見殺しに近いので、一撃で決まらないとさっきみたいに長期戦になるし、慣れていない動きのために攻撃が単調になってしまって危険ですよ。」


そうか、最初になんかしらの技を試してそれがダメだったから、さっきまで模擬戦が続いていたのか。


「そういえばレイン兄さん、サイアスさんの話ってなんだったんですか?」


「うん?ああ、今回はお疲れ様って話だったよ。」


一瞬どう話そうか迷ったが、とりあえずは無難な内容だけをジェイドに答えた。


「なるほど、だから暇になったんですね。それならグレンの様子を見てきてもらえませんか?あいつまた引きこもっているんで。」


ああ、グレンのやつはまた何か開発に夢中になっているのか。

ジェイドにこの後の予定をきくと、自警団はこの後休憩してから村の周辺の見回りに行くらしいので、俺は先にグレンの所に行くことにした。

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