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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
アフター一章 不死者の章
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第29話 行動の代償


「なんか凄いですね。」


「レイン君、深く考えるのやめたでしょ?」


「ユーリさんそんな事ないですよ。」


まあ、正直あまりにも内容が酷すぎて深く考えたくなかったんだけどな。


「それよりユーリさん、この後ってどうするんですか?」


「ああ、それなんだけどね。」


「ユーリ、俺が話す。」


ユーリさんが説明しようとすると、横からカウベルさんが割り込んできた。


「レイン様!我々のうち私を含む一部の者が護衛として一緒に村まで行かせてもらいます!」


「えっ?ユーリさん大丈夫なんですか?」


「まあ、そうしないとカウベルが暴走しそうだからね。オーウェンにはすまないが、そいつらの処分は後で私がするから、教会の地下に入れておいてもらえるか?」


「はあ、了解っすよ。まあ、その代わり俺も後で村に行かせてもらうよ!」


なんだろう?

俺の知らない所でなんか変な約束をしているし!

ああ、そういえばこの騎士団の人達って爺ちゃんの熱狂的信奉者だったんだっけ?


「ちょっと待ってください!その人達を消滅させてあげてくださいませんか?」


いきなりレステアがそんな事を言いだした。

しかし、その意見に対してユーリさんは、


「それはダメだよ。こいつらは、特にバイロンは生き続けて罪を償ってもらわなきゃなんだよ。」


「それは、そうですけれどそれでも!」


「レステアちゃん、それはキミなら言っていい事だけれど、こいつらは覚悟がなくやった事だからそれを理解するまでは生き地獄を味わって償ってもらうよ。」


「どうしてもですか?」


「そうだよ、行動した代償は必ず払わなければいけないからね。それに何人かは消滅しているからそのぶんもだね。」


珍しくユーリさんが優しい口調だけれど厳しい事を言っている。

けれどユーリさんが言っていることが正しいのだろう。

もう何人かは俺も考えずにレステアの知っていた方法で消滅させてしまった。


きっとそれは彼らに楽な逃げ道を与えてしまっただけなんだろうな。

レステアみたいに本当の意味での不死を理解した訳ではなく、己の欲望を満たすためだけに生きてきただけなので、生きる事の辛さを知らないままだったのだから。


その後、レステアは結局黙ったままで何も言わずに、オーウェンさん達に連れて行かれるバイロン達を見ているだけだった。


「さてと、こっちも出発しようか!」


オーウェンさん達の姿が見えなくなるまで見送った後に、ユーリさんはみんなを見渡すとそう掛け声をかけた。


ああ、だいぶ時間がかかってしまったけどようやく俺たちの村に帰れるんだな!


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