表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
アフター一章 不死者の章
162/180

第27話 騎士団の力


another side ユーリ


「しかし、怒っていたからってこれはやり過ぎじゃないかカウベル?」


「ははは、すまんすまん!どうも俺はこういう作業が好きなんだよなー。」


私達と話しながらも、まだカウベルはバイロンの首を斬り飛ばし続けている。


しかし、不死っていうのはどんな仕組みで回復をしているんだろうか?

斬り飛ばされてもすぐに治っているからわからないな。


「ユーリさん、いいかげん止めないとまずくないですか?」


「ああ、そうだね。おい、カウベル!」


「うん?そうだった!すっかり忘れてたわ。」


カウベルはようやく首を斬り飛ばすのを終わらせて、バイロンを蹴ってこちらによこした。


「悪いなユーリ、そいつを連れてきてくれ!俺は騎士団に潜り込んでいる奴を潰す。」


「誰がそうだかわかっているのか?」


「簡単だ!俺の知らない奴だ!」


まあ、カウベルは団長としては珍しくどの団員よりも先頭に立って戦うタイプだから、団員を覚えてないように思われているが実際は全ての団員の顔と名前を覚えている。


今回も団員よりも先行していた為に、隙を突かれて紛れ込まれてしまったがカウベルが全員を見ればすぐにわかるのだろうな。


「カウベル、オーウェンの方はいいのか?」


「心配いらない。あいつは俺より性格が悪いからな!」


カウベルはそう返事をすると、騎士団のいる場所がわかるのか移動を開始した。


カウベルは性格が悪い自覚があったのか、それにしても副団長のオーウェンがさらに性格が悪いってちょっと想像ができないな。


「ユーリさん、そいつは俺が運びましょうか?」


考え事をしてじっとしていた私にロウ君が話しかけてきた。


「そうだね、すまないが頼めるかい?」


「わかりました。」


ロウ君はそう返事をすると、バイロンを引きずって運び始めた。

引きずっているだけあって、途中で木の根っこにぶつかったり色々している。


当の本人はどうやらカウベルに徹底的に心を折られた為か彼方を見たまま何かを呟いているだけだった。


しばらくカウベルが向かった方に2人で向かっていると、


「貴様かー!」


「ウバァー」


カウベルの怒鳴り声と殴り飛ばされてあげたであろう叫び声が聞こえてきた。


「あら?もう犯人は見つかっちまったか?」


別の方向から声がしてきた。

そちらを見ると、右手で何かわからないものを引きずっているオーウェンがこっちに歩いてきていた。


「オーウェン、それはなんなんだい?」


「うん?これか?」


オーウェンは右手でつかんでいるものをこちらに見せてきた。


「うわ!」


それを見てロウ君は驚いて目を背けていた。


「いったいどうしたらそうなるんだい?」


オーウェンの右手には回復すら追いつかなかったのか、最早原型がわからないほど変形してしまっている人間らしきものが捕まえられていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ