表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
二章 災厄の訪れと決断
16/180

第2話“恩恵” sideリリー

レインと婚約などがあった時から日にちが過ぎていき。

今日は成人の儀が行われる日になった。

私はどんな“恩恵”が頂けるのかちょっと楽しみにしていた。

レインなんかはきっと楽しみ過ぎて寝不足なんかになっているんだろうな。

そんな事を考えながらも私はレインの家に行くことにした。


「お母様いってきます。」


「リリー気をつけるのよ。」


お母様に挨拶をしてレインの家にむかった。

レインの家に着くと、おかしな事に道の反対側におじさまが倒れている。

いつもの事なので気にせずにレインの家の玄関を叩くとおばさまが出てきた。


「あらリリーちゃんいらっしゃい!」


「おばさまおはようございます。レインはいますか?」


「すぐに呼ぶから待っててね。」


それからしばらくしてレインがでてきた。


「おはようリリー。」


「おはようレイン。」


ただの挨拶なのに婚約の後から照れてしまって、今だになれないわ。


「相変わらず初々しいわね。けど早く行かないとユーリさんが怒るわよ。」


おばさまに言われてようやく気付いた。

その後はレインに手を握られて教会に向かった。

教会に着くとユーリさんが腕を組んで立っていました。


「レイン君、リリーちゃん。二人ともいちゃいちゃしたいのはわかるけど、今日ぐらいは我慢してくれないかい。放置プレイは好きじゃないんだよ。」


「「ごめんなさい。」」


私とレインは直ぐに謝りました。


「はぁ、仕方ない成人の儀を直ぐに始めようか。」


その後はユーリさんから成人の儀の説明をして頂いた。

どうやら“恩恵”を頂くには、祈りを捧げる事が大事なようで、カードとやらはおまけのようなものらしいです。

レインが先に成人の儀をする事になって祈りを捧げた所カードが光をはなっていました。


「おめでとうレイン君、無事成功だよ。」


どうやらうまくいったみたいです。

次は私の番になり膝をついて祈りを捧げました。

するとレインの時と同じようにカードが光をはなちました。


ユーリさんは満足そうに頷くと、


「さて二人とも終わった所で、それぞれカードを確認してみて!まあ、ひとまずは固有を確認すればいいから。」


そう言われましたので私は自分のカードを確認してみました。

そこには固有として「アイリスの巫女」と「憑依」がありました。


アイリスの巫女とは、おそらくですがこの教会で祀られている冒険神であるアイリス様の事でしょう。

その巫女ということは、何かアイリス様とやり取りができるということでしょうか。

それに憑依ということは、アイリス様を私の身体に乗りうつす事が出来るのでしょうか。

これはちょっとお父様とお母様に相談しないと不味そうです。

そんな事を考えていましたら、レインが心配そうに私の顔を見ていました。


「リリーどうしたの?なにかあった?」


「レイン大丈夫よ!期待していたのと固有がちょっと違っただけだから。」


「そうか?ならいいんだけど。」


「よし!レイン君リリーちゃん。今日はお疲れ様。まあ、あとは互いの両親にカードの内容を相談するといいよ。」


ユーリさんがそう言って今日は終わりになりました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ