第2話 教会の役割
ルナと一緒に家に帰り中に入ると、
「お!ようやくきたか、久しぶりだな。」
「ユーリさん、忙しいのによく来れましたね。」
そう、爺ちゃんに大司教の役を強制的に押し付けられて、しばらくは忙しかったらしく全く連絡がなかった。
「全くだよ!あの人はよけいな仕事ばかり残しておきやがって!全然仕事が減らないんだよ!私の代わりに文句言っといてくれないかな!」
相当ストレス溜まっているんだな。
まあ、少しぐらい爺ちゃんに注意しておくか。
「ところで、何か用があるんですか?」
「うん?ああ、そうだった!すまん、すまん。つい愚痴が先にでてしまったよ。レイン君、確か前に教会総本山後に行ったよね?」
確かあの戦いの時に総本山後には行ったはずだ。
そうだ!
あの魔獣戦と敵を倒した時だな。
「ええ、行きました。」
「何故そこが総本山後になったのかは知らないよね?」
いや、確か誰だったか危険な実験のせいで、魔獣が暴走したせいで総本山から移るしかなかったはず。
「いや、確か変な研究をしていたせいですよね?」
「それも理由の一つだね、今回の用事はもう一つの方だよ。」
「もう一つの方ですか?」
「なんじゃ?今の教会はあれをどうにかしようと考えておるんか?」
俺とユーリさんが話しているところに、教会での仕事が終わったらしい爺ちゃんが話に参加をしてきた。
「爺ちゃん、仕事終わったの?」
今爺ちゃんは、食事の時は俺たちと一緒に食べていた。
「ああ、大丈夫じゃ。それより、ユーリが来てると聞いたから急いで来たんじゃ。」
「サイアスさん!なんで面倒な仕事ばかり残していくんですか!」
「お主ならなんなくできるじゃろ?」
「そういう問題じゃないですよ!まあ、あの件はレイン君を貸してもらいますよ!」
「むむ、あの件にか?まあ、レインなら大丈夫じゃろ。」
2人の話しているあの件とは何なんだろうか?
「おっと、レイン君すまない。ちゃんと説明するよ。レイン君教会はどんな事をしてきたか詳しく知っているかい?」
「えーと、冒険神であるアイリスを崇めていて、子供たちに勉強を教えたりしているんですよね。」
「まあ、そんなところだよ。後は恩恵の確認とそれによって危険な者は保護をするのがあったんだよ。」
「危険な者って、恩恵の固有があぶないって事ですか?」
「そうだね、そういった子供を力を制御できるようになるまで育てていたんだ。」
「それが今日の用事とどう関係あるんですか?」
「レイン、あそこにはまだ1人おるんじゃよ。」
「えっ!でも移ってからだいぶたちますよね。」
「まだ確実に生きてるよ。というより何をしても死なないからね。」
「死なないってどういう事ですか?」
「その者はスキルは不死者なんだよ。」