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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
十章 黄昏の彼方へ
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第5話対面


「少しだけいいだろうか?」


「いったいなんだよ、こんな時に!」


俺をこれから時空の狭間に送る時に、ライケルは俺に話しかけてきた。


「器にはちゃんと言っておくべきだと思っているんだ。」


「何かあるのか?」


「私は先ほど、してきた事に謝る事も言い訳もしないと言いました。」


「ああ、聞いたよ。」


「私は彼の方についていったのは、この世界のやり直しのためだったんだよ。」


「それは、どういう事だ?」


「彼の方は、最終的に地上に降臨して理不尽な事のない人生のやり直しをしてくださるはずだった。それ故に私はたとえどんな事でもやってきたのです。」


ライケルは、一体何の話をしているんだ?

アイリスはそんな事をいってなかったぞ。


「そのために私はたくさん殺してきたんです。だからこそ私は器には謝るわけにはいかないんです。」


「どうして?」


「それは、私の目的のために犠牲にした人達に対して、器に謝れば死に対して侮辱になるからです。謝る事は間違えを認める事、間違えを認める事は彼らの死は無駄だった事になってしまう。私はそんな事にはしたくない。だから謝らない。」


ライケルは、自分の生き方に誇りを持っていたのか。

確かに気安く今までのは間違えだったといってしまえば、それまでに犠牲になった人達はたんなる無駄死になってしまう。


「しかし、それとは別に一つ謝らなければいけない。それは、今の状況で確かに目的のための犠牲は謝らないが、死者の冒涜的行為は止められずにすまなかった。」


「それは、ライケルのせいではないだろ?」


「いや、わかっていたのに止められなかったから、それは謝っておきます。」


なんていうか、今まであってきた敵とはライケルはだいぶ違うんだな。


「最後に時空の狭間に送れるのが1人だけの訳ですが。ひょっとしたら転移で行けても、帰れないかもしれないんです。」


「それってどういう事だ?」


「彼の方を倒したら、たぶんですが私も死ぬと思います。なんせ眷属から解放されてしまいますので、その後がわからないんです。一応対策はしますが確証がないですからね。」


つまり、時空の狭間に行けるが場合によってはずっとそこをさまよう事になってしまうかもしれないのか。


相変わらず状況は最悪だな。

けどもう選択肢はないんだな。


「だからリリーには、何としても来ないようにいっていたのか。」


「そうです。こんな方法しかなくてすみません。」


「いや、あんたがいなければそもそも時空の狭間に行くことすらできなかったか助かるよ。」


「そう言ってもらえれば、光栄です。」


それから俺とライケルは、時空の狭間への移動を開始した。


移動は転移のためにあっという間にたどり着いた。

たどり着いた場所は、なんとも不思議な場所だった。

何もない空間が広がっていて、どこに行けばいいのかわからない。


「器落ち着いてください。ここを私が示す方に進めば彼の方がいます。私は念の為ここにいます。」


そうか。

もしも俺と一緒に行けば、きっと邪神はすぐにライケルを殺してしまうかもしれないからか。


「わかったよ。」


「気をつけてください。今の彼の方は何を仕掛けてくるかわかりません。」


「気をつけるよ。」


俺はライケルが示した方向へと向かった。

やはり、進んでいっても何もない空間がどこまでも広がっている。

一体どこまで続いているのか思っていると、先の場所に誰かが見えてきた。

近づいて行くと、1人の男性が何もない空間を見て笑っている。


「お前が邪神か!」


「おや?これはこれは、器ではないか!地上を見捨ててここにきたのかな?」


「そんな訳ないだろ!」


「そうかい?それと私は邪神などではないぞ!私は神、ダレスだ!」


「お前を神と呼べる訳ないだろ!」


「器お前は何をしにきたのかはわかっている。まあその前に思う存分絶望をするといい。」


邪神ダレスは俺の前の空間に不思議な光景を出した。


「これは今の地上の様子だ。どうだ?この光景は素晴らしいだろ!」


そこには各地の今の様子らしいものが映し出されていた。

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