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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
十章 黄昏の彼方へ
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第3話総襲撃


「ああ、酷い目にあったよ。」


「まあまあ、レイン。可愛かったわよ?」


「リリー、それ全然慰めになってないから。」


「レイン兄さん、元気になったんだからいいじゃないですか。」


「グレン、お前後で覚えてろよ。」


まあ、確かにグレンの薬?でだいぶ体調は良くなったんだよな。

そこは素直に感謝しているんだが、その後の副作用の幼児化は最悪だった。

とくに、意識があってのそれは、ある意味拷問に近かった。


「レイン君起きたんだね。」


いきなりアレスさんが部屋の中に入ってきた。


「急にどうしたんですか?」


「かなり緊急事態になったから、リリーとグレン君を呼びにきたんだよ。」


緊急事態になったって、俺が起きるまでの間にいったい何があったんだろうか?


「アレスさん、それって俺も効いても大丈夫ですか?」


「むしろ、動けるなら聞いてもらった方がいいね。」


「なら、大丈夫です。なんとか回復しましたから。」


「それなら食堂に移動してから、みんなに話そうか。」


俺たちは、アレスさんの案内のもとに食堂へと移動をした。

食堂には、すでにみんながいた。

さらには、王様や教会所属の爺ちゃんにユーリさんまで座っていた。


「やあ、レイン君。どうやら無事みたいだね。」


「ユーリさん、なんとか無事でしたよ。」


「まあ、儂の孫だから無事に決まっておろう。」


「まったく、親バカならぬ爺バカだねこれは!」


「ほう、いうではないか?後が楽しみじゃな。」


「げっ!」


ユーリさんと爺ちゃんがそんな話をしているとアレスさんが、


「お二人共後でそういう事はしてください。今は、悪い知らせとすごく悪い知らせをなんとかしなくてはいけないので。」


聞き間違いだろうか?

両方とも悪い知らせって言ったよな?


「まず一個めが、教会の連絡によってわかった事で、全ての村に魔獣の襲撃が起きているらしい。これについては大司教様説明お願いします。」


「そうじゃな、まずは教会は各場所と連絡を取り合える道具でわかった事じゃが、突然魔獣が各村や街を襲い始めたらしいんじゃ。」


そんな事が起きるんだろうか?

そういえば、前にボロンのやつが魔獣を操っていたよな。


「爺ちゃん、今までにこんな事が起きた事ってあるの?」


「いや、初めてじゃ。今はなんとか全ての場所でなんとか持ちこたえているところじゃ。新手が出てきたらまずいかもしれないな。」


「そこですごい悪い知らせなんです。今ここに向かっている魔獣の群れの中に、敵の眷属みたいなやつがいたらしい。」


!!

眷属はもう1人のはずだよな?

なぜここに攻めてきたのだろうか?

やはり封印の解除をねらっているんだろうか?


「アレスさん、その人物はどんな姿なんですか?」


「ああ、両手に鞭を持って攻撃をしているらしい。」


そんなバカな!

両手の鞭を使って戦うって言ったら、レジーナしかいないはずだ!

けどレジーナはシルフィーナで俺が倒したはずだぞ?


俺は確認のためにグレンを見ると、グレンも同じ事を考えたらしく、こちらを見ていた。


「うん?どうしたんだいレイン君?」


「いや、その人物は俺がもう倒していますよ。」


「!!どういう事だい?」


俺はアレスさん達にレジーナとの経緯を説明した。


「なるほどね。これはいったいどういう事なんだろうね。」


全員で考えているとそこに、


「すみません!緊急事態です!ヘイブルにてフレイルを持った女性が現れたとの事です!」


「まさか!」


アレスは慌てたように叫んだ。

俺も気付いた、その人物はたぶん俺の母さんなんだろうな。


「ふむ、これが邪神のスキルって事だな。」


今まで黙っていた王様がそう告げた。


「つまり、死んだ人間を配下として生き返す事ができるって事ですか?」


「断言するのは、今はまだやめた方がいいだろうな。」


しかし邪神のスキルによっては敵が無限に出てくるかもしれないのか。

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