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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
九章 アストラ王城決戦
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第13話対策


しかし、王様に許可を貰えたから自由に探せるものの、どこをどうやって探せばいいのかまったくわからないな。


「アレスさん、何か思い当たる場所とかないんですか?」


「いや、まったくないな。ヘレンはどうだい?」


「私も知らないわね。もっとも私はここで1日を過ごすのが嫌で、騎士団に入ったほどよ?知ってると思ったの?」


「はは、実は思っていないよ。」


「そうでしょうね。」


アレスさんとヘレンさんは、そんな事を言い合っていた。

しかし、今のヘレンさんからはとても昔騎士団で働いていたなんて想像できないな。


「まあ、その件より私はレイン君が心配なんだよ。」


「?アレスさんどうしてですか?」


「ガイルとメアリー、2人と戦うんだろ?」


「・・・・・・そのつもりです。」


「本当にできるのかい?」


「俺がやらなきゃいけないんです。」


「何故そう思うんだい?」


俺はアレスさんの質問に今自分が思っている事を説明していった。


「俺の武器には、かつて今の両親のように操られていた人を解放する事が出来たんです。」


「ルードから聞いているよ。イワンという人物だったんだろ?けどルードはこうも言っていたよ。その力を使った後レイン君の様子がおかしくなったと、それについてはどうなんだい?」


「それは、・・・・・・・」


「答えられないのかい?」


どうするべきだろうか?

リリーには話してあるが、ここでアレスさんやヘレンさんに話せば止められるだろうな。

けど、適当にごまかしてもきっと直ぐにバレてしまうだろうしな。


「なあ、レイン君。君はガイルに似て隠し事が下手くそだね。」


「!!そうですか?」


「ああ、その力は危険なんだろ?だから私達に話せば止められると思って悩んでいるのだろう?」


「・・・その通りです。」


「やはりね、ちなみにその事はリリーには?」


「もう、話してあります。」


「それでリリーは何て?」


「どんなことになろうと一緒にいると。」


「・・・そうか、覚悟をしなければいけないほどなんだな。けどねレイン君その力でもしも2人を戻せなかったらどうするんだい?」


「その時は、俺の手で2人を止めます。他のみんなには、背負わせたくないんです。」


俺はそう答えて、アレスさんをじっとみた。

アレスさんも俺を見つめしばらくすると、ため息をついた後に、


「まったくそういうところまで、ガイルに似ているな。いや頑固なところはメアリーに似たのか。」


「アレス、レイン君は覚悟できているみたいだわ。」


「ヘレン、そうだね。私達がいくら止めても無駄だろうね。」


2人は一体何の話をしているんだろうか?

やっぱり俺が両親と戦うのを止めようとしてくれているのだろうか?


「レイン君、不思議みたいだね。私達は知っている(・・・・・)んだよ。」


「?何を知っているんですか?」


「君の力の事だよ。」


「!!リリーですか?」


「違うよ、リリーのスキルで聞いたんだよ。」


「アイリスですか?」


「そうだよ。教会総本山でレイン君が気を失っている時に聞いたんだよ。泣きながら話してくれたよ。」


「・・・・・・」


「自分は無力で、レイン君に力を与えてかわりに人生を台無しにしてしまったとね。次力を使ったらどうなってしまうんだい?」


「正直わかりません、ひょっとしたら全て失うかもしれないし、大丈夫かもしれない。こればっかりはその時にならなきゃダメですね。」


「やっぱりそうなんだね。けど最後まで進むのだろう?」


「そのつもりです。」


「なら、私達は止めないよ。応援をするから安心してくれ。」


「ありがとうございます。」


「まあ、まずはガイルとメアリーの対策を考えていかないとだね。」


「何かいい考えがありますか?」


「実はあるんだよ。それは・・・。」


「!それは本当ですか?」


「ああ、効果抜群だよ。」


まさか父さんに意外な弱点があったんだな。

操られているみたいだけど、たぶんこれは無意識のうちに避けてしまうだろうな。


まあ、これを手に入れるのもかなり大変だけど、準備をしておく価値はあるから頑張るとするか!

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