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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
九章 アストラ王城決戦
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第12話王様


いよいよアストラの王様に会うんだな。

やばいな、緊張してきた。


「レイン君、そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。」


「そうよ。王様っていっても変わっているからね。」


「まあ、お爺様は優しいから大丈夫よ。」


リリー達家族はそうかもしれないけど、俺は初めて会うからどうしても緊張するよ。


ミリーとユフィーを見てみると、ユフィーはどうやら慣れているらしく普通だな。

ミリーは、俺ほどじゃないけどやっぱり緊張しているようだ。


「レイン君、それじゃあ準備はいいかい?」


よし、深呼吸をしてから行こう。


スー、ハー、よし!


「アレスさん、大丈夫です。」


「なら、中に入ろうか。」


ギィィィ


謁見の間の扉がゆっくりと開いていった。


その中には、立派な椅子とそこに座っている王様がいた。


「久しぶりです。お父様。」


「ヘレナーレか、そうだな。」


「お義父さん、今日は時間を空けていただきありがとうございます。」


「アレス君も来たのだな。きにするなお前の事は息子と同じに思っているからな、このくらいのことはさせてもらうよ。」


「お爺様、お久しぶりでございます。今日はあってほしい人がいましたので、時間を空けていただきました。」


「おお!リリーシアも来てくれたのか!してあってほしい人とは、そちらの者達か?」


「はい、そうです。」


「リリー、ここは私から紹介しよう。」


「お父様お願いします。」


「お義父さん、こちらにいるのは私の友、ガイルとメアリーの息子のレインです。他はリリーが後ほど紹介します。」


何故俺だけ先に紹介して、ミリーとユフィーは後でリリーが紹介するんだろうか?


「なるほどな、よく見ればあやつの面影があるな。」


「レイン君、自己紹介してくれ。」


俺はアレスさんに小声でいわれ、急いで自分の事をいった。


「お、私がレインです。」


「レイン君、家名を!」


「あっ!レイン・アストレアです。」


「ほう、教会の大司教から家名を引き継いだのだな。」


「はい、じい、大司教よりいただきました。」


「ほう。」


王様はそれだけ言うと、椅子から立ち上がって俺に近づいて来て、目の前に立つと、俺の顔をジッと見つめてきた。


俺はどうすればいいのかわからずにただジッとしていた。


「ははは、気に入ったぞ!」


王様はいきなり笑いだすと、俺の背中をすごい力で叩いてきた。

俺は何が何だかわからずにただボーとしていると、


「こいつはなかなか見所がありそうじゃないか!いやー、ジッと見て悪かったな。」


「??どう言う事ですか?」


「ごめんねレイン君、お義父さんは人を見てどんな人なのかわかるスキルを持っているんだよ。」


「そうだ、だから君が悪人でないのはわかった。それどころか、なんと難儀な道を歩いているのかがよくわかったよ。いいだろう、話とはなんだ?」


「えっ!あの、それは、ここにあるだろう邪神の「いいだろう!」」


あれー。

説明している途中で許可された!


「最後まで聞かなくていいんですか?」


「構わないさ。しかし、邪神についてはほぼ資料がないからこちらは協力があまりできないぞ。」


「城内を探す許可がもらえればこちらで探します。」


「なら、構わない思う存分探してくれ!それでリリーシア、そちらの2人のお嬢さんを紹介してくれるか?」


なんだろう。

この人も俺の想像していた王族と違うタイプの人だな。


「わかりましたお爺様。こちらの2人は私と同じでレインの妻になるユフィーとミリーです。」


「ほう、もうそんなにいるのか?」


「仲はバッチリです!」


「それは上々じゃないか!」


うん?

あれ、おかしいな。

聞き間違えだよな、今紹介するときに俺の嫁みたいに紹介していなかったか?


「なあリリー、聞き間違えか何か紹介変じゃなかったか?」


「そう?間違ってないわよ。ユフィーにミリー、自己紹介してもらえる?」


おかしいな、俺の質問はすごく軽く流されたよな!


「私がオオカミの獣人のミリーです。」


「ほう、実に可愛らしいな。」


「ありがとうございます。」


「私はウサギの獣人のユフィーでございます。」


「ふむ、どうやら何処かの貴族出のようだな。なかなかの気品があるな。」


ユフィーは、何も答えずに軽くお辞儀をした。


「リリーシア、どうやらいい妻仲間を見つけたみたいだな!」


「ええ、最高の家族です。」


「王様、もう時期時間です。」


いきなり部屋の外で警護をしていた人がドア越しに声をかけてきた。


「もう時間か。すまないな話の途中で、後でまた話そう。」


王様はそれだけ言い残してすぐに部屋を出ていってしまった。


「相変わらずお義父さんは忙しいみたいだね。レイン君こちらもすぐに取り掛かろうか。リリーすまないが城下町にいるだろう他のメンバーを呼んできてくれるかい?」


「わかったわ。ミリーとユフィーも一緒でいい?」


「ああ、こっちは私とレイン君、それにヘレンで十分だよ。」


リリー達も部屋から出ていった。

ていうか、俺の事を放置で次々に何か決まっていったよな?


特に後で嫁関連はよく聞かないとだな!


・・・ひとまずは封印を探し出すのと父さんと母さんをどうするかを決めないとだな!


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