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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
九章 アストラ王城決戦
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第10話家名


目の前にはアストラ王城の城下町が広がっていた。


「想像していたよりはるかにすごいな。」


「そうでしょ、レイン。」


「それに賑やかなんだな。」


「レインお兄ちゃん、人が多いから賑やかなんだよ。」


「ミリー、それはわかるよ。」


アストラ王城の城下町は、何といえばいいんだろうか。

とにかく人々が活き活きとしているためか、とても全体的に明るく感じるんだよな。


「レイン君達、話すのもいいが王族と教会に挨拶に行かないとだよ。」


「そうですね、アレスさん。どっちが先がいいですかね?」


「先に教会だろうな。王族だとそのまま邪神の封印を探す事になりそうだからね。」


「それもそうですね。」


俺たちはひとまず、教会にいるであろう爺ちゃんに会うために移動を始めた。


「これは!」


「予想以上に立派ですね。」


「ヤバイっすよ!パないです!」


みんな教会の建物に驚いていた。

俺ももちろん驚いた。

今までの知っている教会の建物は、どれもどちらかといえば質素な物が多かった。


しかし、ここの建物はやはり中心だけあり、そこらかしこに装飾がされていて立派だった。


「みんな驚いたみたいだな。私も最初は驚いたからな。」


「ユーリ、戻ったのか?おお!レイン達もついたみたいじゃな。」


建物の中から俺の爺ちゃん、サイアス・アストレアがでてきた。


「爺ちゃん、お久しぶりです。」


「そうじゃな、それにしてもレイン少し疲れているみたいだな?」


「はは、正直馬車移動に少し疲れました。」


「やはりそうか!後でゆっくり休むんじゃよ。」


「大司教様、親バカならぬ、爺馬鹿になってますよ。」


「ユーリ黙っておれ!っとそういえばここには挨拶にきたのか?」


「それは私が答えますよ。」


「おや?アレス君じゃないか。そういえばルード君の姿もないのう。」


「そこら辺の情報交換もしておきたいもので、そうだなレイン君と2人で説明させてもらいますよ。リリーとヘレンすまないが他のみんなと時間を潰しておいてくれ。」


「はい。」


「わかりました、お父様。」


こうして俺とアレスさんは教会の中に説明をするために、サイアスさんと一緒に入っていった。


「なるほどな、そんな事があったのか。」


爺ちゃんは、俺たちの話を聞き終えると、そんな感想を言ってきた。


「まずはルード君の事はお悔やみを言っておこう。しかし総本山後でそんな事が行われておったとはな。」


「爺ちゃんも知らなかったのか?」


「総本山が移動した時はまだ儂は上層部におらんかったからの。」


「それじゃあ、移動した理由を知らないの?」


「そうなんじゃ、しかも当時の上層部連中はもう1人もおらんからの。」


「ひょっとして。」


「想像通りじゃよ。皆処刑されておる。ただし1人を除いてね。」


「1人を除いてですか?」


「ああ、1人だけ見つからなかったからの。」


「ひょっとしてその1人ってボーデル・ロンバートって人物ですか?」


「!!どこでその名前を!」


「研究所らしき場所に、残っていたノートの記録者がその名前だったんです。」


「はあ、あやつは異常者だったんじゃよ。魔獣を操る術を探し求めておった。」


「そして合成魔獣のタートルノックを生み出したともありました。」


「あの、忌々しい魔獣がそうだったのか。まてよそういう事は奴のせいでガイルが再起不能になったんじゃな!」


「そうだったらしいです。」


皮肉な事だよな。

教会はきっと魔獣を操る事で、被害を減らそうとしたのに結果としては、まったく逆の成果を出してしまったんだから。


「まったく因果なものじゃな。ああ、そうじゃった!レインに伝えなきゃいけない事があったんじゃよ!」


「?爺ちゃん何だ?」


「いや、本来ならガイルに継がせるはずじゃったんだが、もう亡くなっておるし他に子がいないからのレインしかおらんかったんじゃ!」


「何のことですか?」


「まさか!大司教様?」


どうやらアレスさんには爺ちゃんがしようとしている事がわかったのか、ものすごく慌てている。


「そのまさかじゃよ。レインお前に家名を継がせる。」


「??どういう事ですか?」


「なにもう手続きは終わらしてあるから、気にせずに儂のもつアストレアを名乗っていいんじゃよ。」


「・・・・・・は?」


えーと。

どういう事だろうか?

つまり、俺は今度から名乗る時はレイン・アストレアっていう事になるのかな?


・・・・・・って!

それって俺もそういう立場になるって事なのか?

正直俺はそこら辺の礼儀作法とかまったく知らないぞ。


「ああ、レイン心配はいらないぞ。ただアストレアを名乗っていいだけで、変な義務は発生しないからの。」


「それならいいんですけど。」


「ただちょっと、・・・・・・まあ、後で知るだろうからいいじゃろ。」


爺ちゃんが何か言おうとして、途中でやめたのがすごく気になるけど仕方ない今は無視をしよう。


正直今のだけでもいっぱいいっぱいだ。


しかもこの後には王族と会う事にもなるのだから、気をつけて会話をしないとな。

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