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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
九章 アストラ王城決戦
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第8話目的


ユーリさんが俺達を訪ねてきて、これからアストラ王城で起こるかもしれないことを聞き、俺は両親と戦う事を覚悟をしてからは、1日でも早く向かえるようにリハビリをしていた。


「ふぅ、だいぶ動ける様になってきたな。」


「レイン君油断はダメだよ。後少しは念には念をで様子を見よう。」


「そうですか?」


「ああ、次の相手は強いから用心が必要だよ。」


「・・・そうですよね。」


ついつい体が順調に動くので、忘れてしまっていたが、次に戦うことになるのは俺の両親なのだから、体が万全な状態以上でなければいけない。


「後でどうやって戦うのがいいか、よく相談しておこうか。」


「わかりました。」


そのあとは、アレスさんが組んでくれたいつもの練習メニューをこなしていった。

終わって休憩をしていると、


「おや?休憩中かい?」


「ユーリさん?どうしましたか?」


「いや、これといって用があるわけじゃないんだ。ただ近くにいたもんでね。」


「そうなんですか?」


「ああ、そうなんだ。ところでレイン君、君はこの戦いが終わったらどうするんだい?」


「正直あまり考えてないです。」


「それはいけないよ!目的の無いままの戦いほど酷いものはないからね。」


「それは何となくわかるんですけど、どうしてもやりたい事が漠然としててダメなんですよ。」


「どんなことを考えているんだい?」


「それは、父さんがどんな風に生きてきたのかをたどって見ようと思いまして。」


「なるほどな。ガイル団長は俺達だって知らない事が多いからな。かなり大変だぞ?」


「だからこそ、考えられないんですよ。」


「それなら、終わったら大司教様のところで情報を集めるといいよ。」


「そんな簡単に教えてもらえますかね?」


「そこは心配ないよ。いまだに教会内にはファンがいるくらいだから、息子だといえばみんな協力してくれるよ。」


「そんなに凄かったんですか?」


「誰よりも先頭で戦い、誰よりも最後に休む。理想的な事を率先していたよ。」


「そんな事をしていたんですか?」


「なんせ自分の部隊から死人が出るのを嫌っていたからな。」


「ちなみに、ユーリさんは何で父さんが教会騎士団になったのかは知っているんですか?」


「それが知らないんだよ。大司教様に聞いても、ある日突然に決めたらしいんだよ。」


「・・・それなら、俺はこの戦いが終わったらその理由を探して見ようと思います。」


「そうかい?かなり大変だと思うよ?」


「俺は結局家族の事をあまり知らなかったので、少しづつ探していこうと思います。」


「なら、見つけたら私にも教えてくれるかい?」


「もちろんですよ。」


「なら、よかった。今からどんな結果が聞けるか楽しみだよ。」


「ユーリさん、ひょっとして自分で探すのが面倒で楽しようとしてます?」


「そんなわけないよ。・・・・・・レイン君、これからの選択は間違えないようにね。」


「はい?」


なをだろう?

ユーリさんは、最後に真剣な顔で俺に忠告をしてきた。

これからの選択って何なんだろうか?

一体ユーリさんは何を知っているのだろうか?


「ユーリさん?何なんですか?」


「・・・・・・いや、何でもないよ。さてと、またここら辺を散歩してくるかな。」


結局ユーリさんにはぐらかされてしまい、どんな意味があったのかはわからないままだった。


その後にもう一度ユーリさんにたずねたが、何も教えてくれなかった。


そんな事があったが、数日後には俺の体は本調子となり、長時間動いても痛みが走らなくなった。


そのために、いよいよ俺の両親が襲撃してくるであろうアストラ王城へと向かって出発する事になった。

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