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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
一章 ジルド村の日常
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第9話訓練

次の日村の入り口にてリリーたちの見送りをしていた。


「リリー外には魔獣とかもいるらしいから気をつけてな。」


「レインは心配性ね。村長さんが護衛代わりに何人かつけてくれてるし、毎年の事なんだから大丈夫よ。」


「そうだよレイン君。それに私たちが、帰ってきてからが忙しくなるのだから、いない間にルードさんにみっちり鍛えてもらっとくんだよ。」


アレスさんはそう言って俺の肩を叩いてきた。


「そやでー、私も教会の用事がすんだら急いで帰ってくる予定だから、楽しみにしててや!」


ユーリさんも俺にそんな事を言ってきた。


「あまり話してても出発が遅くなるからもういくよ。」


「それじゃ行ってくるわねレイン。」


リリーたちはそう言って村を出発していった。


「よし、レイン見送りはすんだな。早速鍛錬をはじめるぞ。」


何処で見ていたのか突然ルードさんが現れた。

その両手には、ルードさん用の木刀が一振りと俺用の木刀が二振りあった。


「まずは、この一年ぐらいでどのくらい腕を上げたか模擬戦でみてみるぞ。」


ルードさんは俺に木刀を投げてきた。

そして俺がそれを受け取るといきなり、


「はじめるぞ!」


そんな言葉と同時に、間合いを詰めて上から木刀を俺に振り下ろしてきた。

俺はなんとか二振りの木刀をクロスさせながら、その一撃を受け止めるとルードさんは、ニヤリと口の端を持ち上げた笑いをしてその状態から横に振りぬいた。

おれは、そのおかげでルードさんから距離をとれたが今の一撃で少し両腕が痺れた。


「初手はいい感じだが、次はダメだな今間合いを取ると同じ攻撃で腕が駄目になるぞ!」


言葉と同時ににまた上からの振り下ろしをしてきた。

今度は片方の木刀で、その太刀筋を横にずらしてもう片方でルードさんの胴体を狙った。

するとルードさんは片足で俺の胴体をを蹴り、前かがみになった瞬間に太刀筋を振り下ろしから、横振りに変えて俺の首を打ちすえた。


「ぐぅ!」


「いい判断だがまだまだ甘いな。そんなんじゃ俺には勝てないぞ?」


「ルードさんに勝つとか化け物じゃなきゃ無理ですよ。」


「いや、そうでもないぞ。どんな奴でも、かたにはまってしまえばあっという間さ。ようは勝つためにはスキをうかがうしかない。」


「そんな簡単に言わないでくださいよ。」


「とりあえずは基礎作りからまたはじめて最後にもう一度試合をしよう。」


そうして俺のルードさんが企画した地獄の剣術トレーニングを一週間続けることになった。

内容としては、1日目はひたすら走らされた。

そりゃもう死にものぐるいで走ったさ!だって後ろからルードさんが笑顔で真剣を振りながら追っかけてきてたからね!

2日目は素振りをずっとしていたよ。

振り方が悪かったら即座に木刀で叩かれたよ。

3日目はひたすら打ち込みをずらす練習だった。

4日目は打ち込みをするほうだった。ただ上手くやらないとカウンターでボコボコにされた。

5日目は村の周辺にいる魔獣討伐で終わった。討伐した魔獣は血抜きしてそのまま村に持ち帰った。

6日目持ち帰った魔獣の解体をやらされた。あれ?特訓関係なくね?

最終日いよいよ試合だ。


ルードさんは目をつぶって立っていた。

俺は気配を隠してルードさんの背後をとり片方は上からもう片方は横からルードさんに振りかかった。

ルードさんは目を開けずにその両方を剣の刃と柄で防いできた。

そしてそのまま半回転させてから下から振り上げてきた。

俺は回転にさからわずそのまま一回転して避けて、片方の柄を長く持ち突きを出した。

ルードさんは即座に反応して振りおろしてきたので手を離してもう片方で脇腹に振りおろした。

するとルードさんは目を開いておちた木刀を蹴り上げてそれを防ぎ間合いを取った。


「ふぅ、今のは危なかったなまさか片方を囮にするなんて、今まではなかったからな。しかし目を開いてしまったか。残念ながら俺の負けか。」


「よっしゃー!」


そう叫んでその場に倒れた。

ルードさんは俺に近づいてきて俺の横に座った。


「これでようやくスタートラインだな。おめでとう。」


「へぇ?一人前じゃないんですか?」


「まだまだに決まってるだろ。」


ルードさんは厳しかった。

けど確かにそうだなんせルードさんに勝ったと言っても、かなりの手加減あってこそなのだから。

まだ先がながそうだ。


「次は俺に勝てるようになっておけよな。」


ルードさんはそう言って寝そべる俺の頭を撫でてきた。


「それにもうじきアレスたちが帰ってきて忙しくなるだろ?」


そうなのだ今日もうじきリリーたちが帰ってくる。

それに合わせて村で俺とリリーの婚約式をするのだ。

いったいどんな感じでするのか説明されないまま今日になってしまったので正直不安だらけなのだ!


「レインまだルードさんと試合をしてたの?もうじきリリーちゃんたちが帰ってきちゃうじゃない!早く入り口で待っててあげなさいよ!」


突然母さんが現れて俺の手をとって村の入り口に連れていかれた。

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