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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
九章 アストラ王城決戦
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第7話再起


ルナの件から暫くたち、ようやく動けるまで体が回復をした。


「やばいな、寝てばっかりだったから、体がなまっているな。」


怪我してからはリリーに、かなり厳しく生活管理をされていて、動く事がまったくできなかったからな。

今日からは、ようやく許可が出たから運動する事ができる。


トントン!


「開いてるよ。」


「邪魔するよ。おや?レイン君もう準備できていたのかい?」


部屋の中にアレスさんが入ってきた。


「はい、さすがに動かなすぎて体がなまってしまっていて、早く動きたくて。」


「まあ、そうだろうね。けど残念ながらすぐに激しい運動はできないよ?」


「それはわかってますよ。」


「まあ、今日は残念ながら柔軟程度で終わりだよ。」


「やっぱりそうですか。」


正直思いっきり動きたいが、いきなり激しく動くと衰えてる筋肉とかにあまり良くないからな。

しかし、柔軟だけって少し微妙だよな。


「おや?レイン君は柔軟だけは不満かい?」


「正直もう少し動きたいですね。」


「それはダメだよ。じゃあ少し柔軟だけの理由を話してあげるよ。まずね、これだけ長時間動いていなかったから、だいぶ体が硬くなっているだろ?」


「それはそうですね。」


アレスさんの指摘した通りで、体の節々が動かすたびにギシギシした感覚があった。


「人の体はね硬い状態では、怪我をしやすくなってしまうんだよ。だから今レイン君は軽く動くだけで怪我の危険性が高いんだよ。」


「そうですか?」


体が硬いからって怪我をしやすいっていわれてもあまりイメージできないな。


「そうだな、よくしなる枝としならない枝を想像できるかい?」


「それはできますよ。」


「それじゃあ、どちらの方が折れやすいかい?」


うーん。

よくしなる枝としならない枝か。

よくしなる枝は両端を持って折ろうとしても、折れずに少し曲がる程度だな。

逆にしならない枝は同じようにすると、簡単にポキっと折れるな。


ああ、そういう事か!

人の体も同じで柔軟性が高ければ、怪我の中でも骨折とかがしにくくなるのか!


「どうやらわかったみたいだね。」


「はい。」


「それじゃあ、始めようか。」


それからは、アレスさんに指示されながら全身の柔軟をしていった。


ちょうどアレスさんに一通り全身の柔軟を教わった時だった。


コンコン。


「はい!」


「レイン、私よ。今大丈夫?」


「リリー、ああ、大丈夫だよ。」


ドアを開けてリリーが入ってきた。


「あら?お父様?ああ、そっか今日からリハビリだったわね。」


「リリー用事か?」


「そうよレイン。今ねアストラ王城にある協会から人が来てるのよ。」


「・・・それって、もしかして。」


まさかもうアストラ王城が、敵の襲撃を受けてしまったのだろうか?


「レイン、違うわよ。きたのはユーリさんよ。」


「へっ?ユーリさんがきたのか?」


「そうよ、それで会いたいって事よ。」


「わかった。アレスさん!」


「構わないよ。いっておいで、ただしゆっくりだよ。」


俺はリリーに手伝ってもらいながら、ユーリさんの待っている場所へと向かった。


「ユーリさん!」


「やあ、レイン君久しぶりだね!リリーちゃんわざわざありがとう。」


「いえ、それよりこれからの話は私は聞かない方がいいですか?」


「いや、大丈夫だよ。」


「そうですか?」


「まあ、とりあえず2人とも座ってよ。」


リリーは気を利かせてくれたんだろうけど、ユーリさんは別に気にしないみたいだな。


俺とリリーは、ユーリさんに言われた通りに椅子に座った。


「こっちに来て、ルードの事は聞いたよ。」


「そうですか。」


「まったく、ルードも私より先に逝きやがって、後であった時は説教だな。」


「いやいや、それってかなり先じゃないですか!」


「まあ、そうなんだけどね。まだまだ私は死ぬ予定ないからね!」


「まあ、そうですよね。」


「まあ、その事はこのぐらいにしないと、一日中その話になっちまうからね。さて、レイン君私がここに来たのは・・・・・・。」


いきなりユーリさんが真面目な顔で黙った。

なんだろうか?

何か言いづらいことでもあるのだろうか?

おれは次の言葉をまった。


「ここに来たのは、あまりにも来ないから寂しくなったからだ!」


忘れてた!

ユーリさんも本質的には父さんと同じタイプの人だった!


「・・・・・・戻っていいですか?」


「ちょっ!まって!ちょっとした冗談だよ。」


「はぁ、で?本当は何ですか?」


「大司教様の予言でこれから一ヶ月後に襲撃が起きると出たんだ。」


「!!そうですか。」


「もう一つあってこっちが大問題なんだが、襲撃者は・・・・・・レイン君の両親、つまりガイルとメアリーだよ。」


「やはり、そうなりますか。」


隣でリリーは、顔を真っ青にして驚いているが、俺は予想していたので驚かなかった。


「おや、レイン君は知っていたのか?」


「一度、襲われましたから。」


まあ、あの時は俺の両親が仮面をつけて、敵に眷属にされているって知らなかったからな。


「・・・・・・覚悟できているんだね?」


「はい、俺は両親と戦って止めます。」


「・・・・・・わかった。」


これでアストラ王城では、両親と戦う事がほぼ確実になったか。

これは、急いで体の感覚を戻さないとだな。

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