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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
九章 アストラ王城決戦
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第4話他愛ない日


「レイン、もう大丈夫よ。」


「リリー。」


「きっと何か対策があるはずよ。どうせ次はアストラ王城に向かうのだから、教会でサイアス様に聞いてみましょう。」


「じいちゃんにか!確かにそう言うのに詳しそうだ。」


そうだな。

俺は自分で悩むばかりで周りに頼る事をしなかったから、知識を持っていそうな人のことを見落としていた。


「はぁ、レインは時々抜けてるわよね。」


「反省するよ。」


俺とリリーはそこで会話を終わらせて、みんなに会う事にした。


「レインさん、大丈夫なんですか?」


「レインお兄ちゃん、起きれるの?」


最初にジェイドとミリーが入ってきた。


「ああ、心配してくれてありがとう。まだ動けないけど無事だよ。」


「それならよかったです。」


「あまり無茶しちゃダメだよ。」


「わかったよ。」


「レインさん、元気そうですね。」


「ルナ心配したんだよ。」


次にユフィーとルナが入ってきた。

なんだろうか?

ルナの顔色が少し悪いような気がするんだけど。


「2人ともありがとう。ルナはどうかしたのか?」


「あの・・・・・・ううん、今はいいや。」


「あっ!ルナ、すみません。」


俺がたずねると、ルナは何か言いたそうだったが、途中で部屋を出て行ってしまった。

ユフィーはルナを追って同じようにでていった。


「レインさん今ルナがすごい勢いで出てきましたけど何かあったんすか?」


「意識戻ってすぐ大変ですね。」


ギギとレドが2人と入れ違いに入ってきた。


「俺にも何が何だかわからないんだよ。」


「2人ともレインさんの体調を気にしなさいよ。」


「そうよ。」


ライナとレンも入ってきた。


「いや、別に俺は気にしてないから。」


「ダメですよ、レインさん。この2人は特にそういうところがダメなんですから。」


「あれ?俺たちダメ出しされてないっすか?」


「俺、こいつと同レベルなのか。」


ギギはイマイチ理解していないみたいだな。

レド、お前ギギと同レベルってそこまで落ち込むもんなのか?


「レイン兄さん、僕が作った特製栄養剤飲みますか?」


「・・・・・・あまりオススメできないです。」


最後にグレンとバルドが入ってきた。

グレンは笑顔で何かものすごい緑色の液体の入った瓶を俺に飲むように進めてきた。

一方バルドは、実験で飲まされたのかすごくげっそりした顔で俺に忠告してくれた。


「グレン、気持ちだけもらっておくよ。ありがとう。」


「そうですか?効果抜群なのに残念です。」


「賢明な判断です。」


しかし、こうやって全員が集まって改めて見ると、こんなにも賑やかだったんだな。

やはり、俺はこうやってみんなで過ごせる日々を守っていきたいな。


「そうだ!レインさん少し報告があるんですけど、大丈夫ですか?」


「大丈夫だよジェイド、何かあったか?」


「これからの事です。」


「そういう事か。」


「はい、ひとまずはレインさんが動けるまでは、ここで各自鍛える事になりました。」


「鍛えるってどうやってだ?」


「アレスさんとヘレンさんが教えてきださるらしいです。」


「アレスさんはともかくヘレンさんは大丈夫なのか?」


「あれ?レイン気付いてなかったの?」


「リリー気付くってなんだよ?」


「お母様は、サイアス様が話していたヘレナーレが本名よ?」


「えっ!本当?」


「本当よ。」


まったく気付いてなかった。

ていう事は、リリーはお姫様だったのか?

やべー、俺の今までの態度とかやばくね?


「レイン、何考えてるかわかるわよ。全部大丈夫だから、今まで通りにしてよ。」


「わかったよ。」


内心リリーのセリフでだいぶホッとした。


「レインさん、話戻していいですか?」


「ああ、ジェイドごめん。」


「なので、レインさんが治るまではそういう事になりました。」


「わかったよ。俺は治療に専念するよ。」


「問題はその後ですね。」


「アストラ王城か?」


「はい、まだ敵は3人いるんですよね?」


「そうだな。村を襲撃した最後の1人と、仮面をつけた2人だな。」


「たぶん敵も全戦力を入れてくると思いますか?」


「正直わからないな。ただ少なくても仮面をつけた2人はくるかもしれない。」


「何故そう思うんですか?」


「・・・・・・俺を苦しめたいだろうからな。」


「どういう事ですか?」


「仮面をつけた2人は、俺の知っている人なんだ。」


「・・・・・・」


「だから俺が戦わなくちゃいけないんだよ。」


「また無茶をするつもりですか?」


「いや、さすがに1人じゃ無理だからみんなに協力してもらうよ。」


「なら、いいですよ。協力します。」


「ありがとうジェイド。まあ、実際はその時にならないとわからないんだけどね。」


「まあ、方向は決まったんでよしとしましょう。」


「そうだな。」


その後は、みんなでいろいろと他愛のないことを話し合って、笑ったり、じゃれあったりして時間を過ごした。

久しぶりにこんなにゆっくりと過ごしたかもしれないな。


そういうば、ユフィーとルナはどうしたのだろうか?

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