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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
八章 狂乱の宴
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第11話仮面の正体


another side アレス


2チームに分かれてから裏へと向かっているところだった。


「それにしても、ルードは心配のしすぎだろ?」


「あなた、けどルードの言う心配もわかるわ。」


「お父様、お母様何の話ですか?」


「リリー、何かあるわけじゃないんだが、ルードとレイン君が襲撃を受けただろ?」


「それは知っています。それがどうしたんですか?」


「その敵がガイルと同じ技を使っていたらしい。」


「それってどういう事ですか?」


「あいつに弟子はいないんだよ。」


ルードがあえてレインを仇のいる正面に一緒にしたのには理由がある。

それがこの襲撃者にあった。

奴らは封印の解除を第一目標にしている可能があるから、遭遇しないようにしたのだろうな。


「お父様それってこっちにその人がくるんじゃないですか?」


「だからこそ厳重にしないとなんだ。」


「それって危険なんじゃ?」


「それで封印の場所は私とヘレンが対応する。リリー達は魔獣をおさえてくれ。それはグレン君を中心に頼むよ。」


「僕ですか?」


「ああ、例のやつで頼むよ。」


その後は私とヘレンだけが地下におり、リリー達には裏を担当してもらった。


「それであなたはどう思っているの?」


「わからないな。何者か予想ができないよ。」


「まあ、会えばわかるわね。」


「そうだな。」


しばらくして、封印のあった場所にルードが言っていたような、仮面をつけた人物が2人現れた。


「おや?ルードの話と違ってもう1人いるぞ?」


「数え間違いかしら?」


「さすがにそれはないだろ?」


「それじゃあ増殖したのね。」


「増殖って、まあどちらを選ぶ?」


私はヘレンにそう言いながら、仮面の二人組をみた。

片方は剣を持っているが、もう1人は武器を持っていない。

これは面倒みたいだな。


「そうね、久々に暴れたいから丸腰の怪しい方にするわ。」


「そうかい?なら剣を持っている方をもらうよ。」


仮面をつけているせいで、相手の表情を読めないのがやりづらいな。

対峙をしているが、肝心の封印がないことに疑問を持たないのだろうか?


「・・・・・・」


いきなり仮面の二人組が私達に仕掛けてきた。


キン!


「!なるほどルードが驚くはずだ。」


「・・・・・・」


「一応聞いておいてやるよ。何故だ?」


「・・・・・・」


「答えないのか、答えられないのか。いずれにしろ敵なんだな?」


「・・・・・・」


私は仮面の人物と斬り合いをしてよくわかった。

ルードが危惧していたのはこの事だったんだな。

敵の攻撃の仕方は、かもしれないではなく、しかいないなんだな。


「という事は、相方もそういう事なんだな?」


「・・・・・・」


「なるほど、操作されているんだな?」


「・・・・・・」


「長い付き合いだ、言わなくてもわかるさ。」


まったく何故こんな事になっているのかは、後で問いただせばいいだけだから、今はこいつを何とか止めないとだな。


そうしている間にも、俺たちは次々と斬り合いをしていった。

もはや互いに怪我をしていない場所を探すのが難しいくらいだ。


少し視線をヘレンに向けると、やはり予想通りに敵はフレイルを使っていた。


「たく、役目が謎だな。」


「・・・・・・」


さっきから気になっているのが、こいつら封印がもうないのに何故私達と戦っているんだ?


他に何かすることがあるのだろうか?

しかし、ここにはもはや何もないぞ?

・・・・・・待てよ。

ここには何もないが地上ではレイン君達やルードが魔獣達と戦っている。


そして、間違いなくレイン君はボロンという人物と戦っているだろう。

ボロンという人物の固有スキルは、自分の体をバラバラにして操るものだったよな。

もし、それが違っていて別のスキルだったら?


そういう事か!

敵は邪魔になるものを、部下を使い捨てにして潰す気か!


「ヘレンまずいぞ!」


「あなたも気付いた?」


「ああ!」


急いで敵を退けて援護に行かないとだな!


「悪く思うなよ!時間がない。」


俺は固有スキル次元斬を使った。


「!?」


仮面の人物はその場に立っている。

次の瞬間!


カツン!


仮面が2つに割れて地面に落ちた。

その仮面の下には、


「やっぱりそうだったか。」


「・・・・・・」


「意思があれば、私に勝てるだろうが今は無理だぞ。」


「・・・・・・」


「ここは私の勝ちだよ。・・・・・・ガイル。」


そう。

仮面の下から現れた顔は、私達が弔ったはずのレインの父親ガイルだった。


「あら、そっちも終わったみたいね。」


ヘレンが私に近づいてきた。

やはり、ヘレンの相手はメアリーだったか。


2人はそれ以上攻撃する事なく地上へといなくなってしまった。


「これは、どう説明するべきかな?」


「慎重にしないと危険よね?」


「ひとまずは、みんなに合流しようか。」


私達も地上へと向かった。

そして、私達は空を見上げ意識を失っているレイン君と息を引き取ったルードを見つける事になった。

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