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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
一章 ジルド村の日常
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第8話秘密

今回父親メインです。

家の前に着くと目の前には父さんが地面に突き刺さっていた。


「ガイルは相変わらずのようだな。」


「はぁ、父さんは今度は何をやらかしたんだろう?」


「おじさまはいつもこんな感じなのね。」


三人とも呆れた感じで見ていると、どうやら意識が戻ったのか父さんがもそもそしはじめた。


「もぅ、あなたまだうごけたのね!!」


母さんがもそもそ動いていた父さんの足を掴んで、地面から引っこ抜いてそのまま、また違う方向に投げ飛ばしてしまった!


「あらレインにリリーちゃん!あとおまけでルードさんもいらっしゃい。」


「メアリーお前まだガイルには厳しいんだな。」


「それは、ガイルがレインにイタズラしようとするからよ?それよりこれからレインに剣術の稽古でもつけるの?」


「いや、それは明日からだな。今日はガイルに用がある。」


「ならしばらく待ってればもどってくるわよ。そうね〜レインはリリーちゃんの明日の手伝いをしてあげて。」


そう言って母さんとルードさんは家の中に入っていった。

母さんに言われなくても手伝いつもりだったので、俺はリリーと一緒にリリーの家に行くことにした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


another side


相変わらず容赦のないメアリーの愛情表現に、ボコボコにされながらもなんとか家にたどり着いた。

家の中には昔馴染みのルードがメアリーと茶を飲んでやがった。


「ルードてめぇ、少しは助けろよ!」


「いきなりな挨拶だな。それはおまえたちの問題だろ。そんなことよりも頼まれていた件、調べていたんだがだいぶきな臭くなってきたぞ。」


「それは、どういうことだ?」


俺はルードに説明を求めた。

ちなみに俺がルードに頼んだことは3つある。

1つ目、預言者であるあの人が告げていた内容について。

2つ目、現在の人族と魔族の国の様子。

3つ目、教会に伝わる伝承の信憑性について。

これらについてをルードに可能な限り調べてもらっていた。


「だいぶ長話になるぞ?」


「大丈夫よ、レインは今リリーちゃんの手伝いしてるから当分戻ってこないわよ。」


「そうか、なら話そう。」


ルードはゆっくりと語りはじめた。

内容をまとめて行くとこんな感じになる。

1つ目に関してはまだはっきりとした事は掴めていない。

2つ目、それぞれの国では最近何処の場所でも喧嘩や小競り合いが頻繁に起きている。

少しならば問題ないのだがそれが頻繁なことが大問題だ!

3つ目、伝承の邪神が封印されたのは間違えがないが眷属に関しては不明だということだ。


「くそ!このままでは予言の通りレインが!」


あまりの苛立ちに机を思いっきり叩いてしまう。


「落ち着けガイル!まだ確定したわけではない。」


「そうよ!それに今はレインを守るために沢山の人が協力してくれているわ。」


ふと俺は17年前のあの日を思い出していた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


17年前とある場所にて


「なぁ預言者さんよ、今のは本当か?」


「あぁ、本当の事だ。これから生まれてくるであろうお前の子供には、英雄としての祝福と呪いが与えられる。祝福は神をも上回る力を、呪いは神をも絶望させるほどの力をあたえるだろう。」


「なんだよそれ!詳しく教えてくれ!」


「お前はこれから数年後に息子を授かるだろう。その子が成人する時封印されし邪神の眷属が、器を探して行動を開始するだろう。それがその子の悲劇の始まりだ。すまないがこれ以上は見れない。」


「なんだそれは!俺の息子は不幸になるために生まれてくるのか!ふざけるな!俺はそんな運命変えてやる。」


「待つんだガイル!それは無理だその子は生まれて」


「だまれ!俺は認めない産まれるべきでない子などいない!」


「わかってるのかガイル!お前もメアリーもその子も不幸になるのだぞ!」


「そんな事はない必ず方法はある!もう決めた!俺はここを出て信頼できる者たちとだけで村を作って子供を育てる。」


「何故だガイルどうしてそこまでする!」


「そんなの俺の子になるからに決まってるだろ!」


「この分からず屋!世界を破滅させたいのか!」


「俺は世界より自分の子の方が大切だ!話はこれでおしまいだ!・・・・・・・今まで世話になったよ、親父。」


「・・・・・・・この馬鹿息子が。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


嫌な事をおもいだしちまった。

そうだ俺はレインを守るためにいろんな事をしてきたじゃないか。

剣聖と呼ばれたルードに剣術を教えてもらい、村人はほとんどが元近衛兵などの凄腕揃いだ。

それに他にも協力してくれている奴はいる。

気持ちを落ち着かせこれからのことを決めることにした。


「まずは、レインがルードに剣術を教えてもらってリリーちゃんたちが帰ってきたら婚約式だな。」


「そうね!まずは身近なことから片付けていきましょう。」


そうと決まればレインをおちょくるか!

俺が席を立つと横から、


「ぐべぇ。」


「あらあら、ガイル顔がいやらしかったわよ。」


「はぁ、おまえたちは。」


メアリーは右ストレートのかました態勢で、ルードは呆れた様子でみていた。

もう少し書くのに慣れてきたら最初の方を修正していく予定です。m(_ _)m

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