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短いです
(お母様ったら、カインもユールも友人なのに変なこと言い出すんだから。でも今日のユールにはビックリした。手なんて握られちゃって、、、はぁ、、、そういえばカインにも)
そこまで考えてなぜか顔が赤くなるミレア。
(やめやめ!考えない!)
ミレアは自室で寝転んでいたベッドから起き上がると両腕を高く上にあげ伸びをした。
「うーん、よし、明日ダリアに会いに行こうっと。都合は大丈夫かしら」
++++
それは突然だった。
「カイン、ユールが愛の告白をしたらしいわよ」
『ガシャーン』
カインはダリアに呼ばれ公爵家へ来ていた。出された紅茶を飲もうとした矢先、先程のセリフ。カインはソーサーごと床へ落としてしまっていた。公爵家で客へ振る舞う紅茶に安いカップを使うはずもない。一客、、、考えたくもない。
そんなことを気にもせずダリアへと詰め寄るカイン。
「何?なんだって!?誰に!」
カインの勢いに押され気味だかひとまず返事をする。
「だ、誰って一人しかいないじゃないの。変なこと言うわね」
「ミレアなの?ねぇ!」
数日前にミレアが突然やってきてユールとのあれこれを語っていったのだ。カインの気持ちを分かっているからこそ伝えたのだが、今にも泣き出しそうなカインにダリアは焦る。
「そ、そうよ」
そして思い詰めたカインがおかしなことを言い出した。
「ここは兄さんに、、、ブツブツ」
「だめよ!絶対にダメ!」
ダメに決まっている。アレンが絡むと余計ややこしくなるのは目に見えている。カインには二人の兄がいるがこの場合の兄とは絶対にアレンのことだ。
「なんで、、兄さんなら何かいい案を出してくれるはずなんだ」
「そんなわけないじゃない。絶対やめなさい。だったら私が、、、あっ」
「ダリア」
期待に満ちた目で見ているカイン。今更勢いに乗って言っただけ、、など言えない。
「はぁ、まぁカインもちゃんと気持ちを伝えたほうがいいわ。あれじゃ気持ちは伝わらないでしょ。まぁ情熱的だったけどね」
マレシュ侯爵家での出来事を思い出して言っているのは明らかだった。
「あれは兄さんが悪いんだ、、。やっぱり伝わってないのかな、、」
「それとなく聞いてあげるし、協力するからアレンに相談するのは絶対にやめなさいよ」
「うん、わかった」
こうしてダリアはカインの恋に協力することになった。




