ひまわりの咲く丘で
ひまわりが咲き誇っているこの丘
とっても広くて 太陽の光が降り注ぐ夏の暑い日に 僕は一人の少女と出会った
僕は夏休みに 親戚の人たちと集まって 従兄弟たちと一緒に
ひまわりがたくさん咲いているこの丘で 走り回っていた
暑くても 地面の土で汚れてしまっても お構いなし
とにかく みんなで遊ぶことに夢中で 走り回っていた
そんなとき 僕は一人の少女が ひまわりたちの隙間に 座り込んでいるのを見つけた
従兄弟たちもやって来て 僕たちは少女の手を引いて 一緒に遊び始めた
暗い表情をしていた少女だったが 次第に笑顔を見せてくれるようになって
それがとっても嬉しかった
日が暮れてきて 僕たちはお別れをする時間になった
少し寂しそうな少女に 僕たちは その辺りに落ちていた まだ綺麗なひまわりたちを拾って
花の冠を作ってあげた
少女があんまりにも嬉しそうに笑って 冠を被ってくれるので
今度は僕が寂しくなってしまった
またいつか 会えることを信じて
僕たちは少女が居た ひまわりの咲く丘を後にしたのだった