#35 北海道へ、行ってきます!!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#35 北海道へ、行ってきます!!
11月になった。
ここへ来てからはじめての秋。そして...
「明日から修学旅行よ!?」
私は家で瑠夷斗の肩を揺らしながら叫ぶ。
3泊4日の日程でほっかいどーというところに行くらしい。
しかしそれがどんなところなのか、このときの私にはまだわからなかった。
「なあ、ほんとに行くの?姉ちゃん......
俺は心配だぜ....」
「はあ?別に大丈夫だし!!藍や美歩もいるから全然平気だし!!」
「いやいやいや、人任せじゃんかよ...」
とりあえず母と一緒に修学旅行の準備をする。
「気をつけて行ってくるのよ。
あと、勝手な行動したり、迷子になったりしないようにね。」
あのねえ.....さすがにそれくらいは分かってるわよ!
けれど母は本当に私のことを心配しているようだった。
すると....
「おっ?明日から修学旅行か。お土産いっぱい、楽しみにしてるぞ。」
「ちょっとあなた......」
私にお土産を期待する父とそれに呆れる母。
まあまあ....
もちろん、旅行に行くからにはちゃんとお土産買ってくるから...!
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翌朝。
私はひとりで集合場所、トウキョウ駅へ向かう。
父や母、瑠夷斗は仕事や学校で見送りに行けないからである。
私はいつもより早く準備をし、いつもより早く家を出る。
トウキョウ駅かぁ。行ったことないけどまあ地図ももらったし、
行けばなんとなく分かるでしょ...!
ところが.....
[...あれー?この入り口に行くにはどうすればいいのかしら....]
駅に着いたのはいいが、ひとり迷子になる。
集合場所に行くための入り口が地図で見るより何倍も複雑で
どっちに行ったらいいのかわからない....!!
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そのまま集合場所を探すこと30分。
結局入り口は見つからないでいた。
増えていく人混みから逃れ、うずくまってしまう。
「ううっ....トウキョウ駅がこんなに広くて複雑だったなんて.....
なんて怖ろしい人間族の技術......!」
ええ。完全になめてたわ、トウキョウ駅を。
だってだって、私が見たことのある駅と言えばいつも学校で使っている駅や渋谷駅くらいで....
あー....あのときはだって私!ひとりじゃなかったし.....?!
などと考えながら後悔を募らせる。
こんなことになるなら.....こんなことになるなら藍たちと一緒に来るんだった....!と....
そしてついには頬から涙が零れ落ちてしまう。
ピチャン....
「........丈夫....?大丈夫かい、優衣奈ちゃん.....?」
真っ暗な人混みの中、まるで天の声のように響く声。
「....誰....?」
目をこすりながら、私はもう一度声のするほうに向け顔を上げる。
すると.....
「おお、目を覚ましたかい。僕だよ僕。山、村だ、よ....☆」
山....村....?
ここでようやく正気に戻る私。
や、や、や、山村ぁっ?!
「べ、べ、別に迷子になんかなってないし?!
山村と会えて嬉しいとか、お、お、思ってなんかないし?!」
「だいぶ錯乱してしまっているみたいだねぇ.....。
幸佳、ほら優衣奈ちゃんの手をつないであげて。」
顔を赤くし、涙まみれの私だったが
幸佳に手を握られようやく落ち着く。
山村の先導ですぐにみんなのところに合流することができるのであった....。
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「うっす。」「優衣奈ちゃん、大丈夫でした....?」
山村とは別れ、みんなのところにいた美歩や藍、楓たちと合流。
3人の顔を見てまた泣きそうになる。しかし......
「ほらそこ。早くしないと新幹線が出てしまいますよ。」
シンカンセンにも時間があるようで、委員長がすぐにホームのほうへ呼び込む。
ゆっくり話をしたかったが今は時間が限られているみたいだったので
先にシンカンセンへ乗り込むことになった。
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「...へぇ、これがシンカンセン.....!」
はじめてのシンカンセンにすっかりテンションが上がった私は
朝のことも忘れ車内を見てまわる。
席は窓際で、楓、藍が隣に座る。美歩は.....
「まったくあなたたちは.....落ち着きがないですね。」
後ろの席で、福岡先生と一緒に座っていた。
通路を挟んで片側3人の席だったのでどうしても4人では座れないのである。
「ふふ、優衣奈ちゃん新幹線はじめてです?」
すると藍は身を乗り出して私に聞く。
「もちろんはじめて......なんかじゃないわ!!乗ったことくらいあるわよ...!ねぇ、楓?!」
「いや....なんで私に来るのよ....」
危ない危ない。ここではじめてだなんて言ったらきっとまた変な目で見られ.....
「....っていうかそんな見栄張らなくてもいいって!私もはじめてだから....」
あれ....?
シンカンセンって、この世界のみんななら全員
当たり前のように乗ったことがあるんじゃないの....?ってことは....
「藍もまさかシンカンセン乗ったことなかったの?!」
私は席を立ち上がり驚く。しかし......
「こらこら、風野さん!ちゃんと座っておきなさい!」
すぐ後ろの席が福岡先生だったので、注意されておとなしくなる私なのであった....。
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...それから間もなくしてシンカンセンは動き出す。
3時間半ほどかけ、着いた先がほっかいどーなのだという。
私たちはシンカンセンと電車を乗り継ぎ、ほっかいどーの南、
ハコダテという街にやってきた....!!
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「おう!みんないるかー?!
今度こそここから歩いてホテルに向かうからなー!」
今度こそというのは...そう、
シンカンセンに降りた途端歩いてホテルに行こうとしたからである。
厚木先生を先導にみんなでホテルへ向かう。
そして荷物を置いたあともう一度外に出た。
「...ようし!それではここからしばらく各自自由行動だ!
ルールはただ一つ!18時にはここに集合すること!
いいか?迷子にならないように必ず2人以上で散策するんだぞ!以上!!」
どうやらこの自由行動こそが修学旅行の目的の一つであり、醍醐味でもあるみたい。
もちろん私は藍や美歩、それに楓と散策するに決まっていた。
クラスのみんなと別れ、4人だけでハコダテの街を歩く。
すると....
ぐぅぅぅ....
「ね、ねえ...みんな....?お腹、空いてこない?私、もう腹ペコで......」
楓が恥ずかしそうにお腹をさする。
「自分もっす。とりあえずどこでもいいから食べ物を....」
藍と美歩は周りを見渡している。
「で、でも.....せっかく函館に来たんですから何か特別なものが食べたいですね....」
この近くで、美味しいものが食べれるこの街特有のもの....?
分からない。どれが特別で、どんな食べ物がいいのか.....
とりあえず私はみんなと反対側を見る。
すると私は函館ラーメンなる看板を見つけた。
函...館....?
これなら街の地名も入っているからきっと特別だし、
ラーメンならこの寒くなってきた時期にちょうどいいじゃん?
「ねえ!みんな!!あっちに函館ラーメンの店があるよ!!」
ちょうど反対側を見ていて気づかなかった3人。
私はその3人を連れて函館ラーメンの店に入店してみるのであった....!
続く....!
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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